トリマー集塵プレート2号

前回マキタに無理矢理取り付け使用したリョービのトリマー集塵プレート。機能的には非常によいものでした。しかし、トリマー作業のスタイルを制限されてしまう事が発覚。

具体的に説明しますと、材料外周を加工する際、トリマープレート片側がぐらつかないような治具を使いたい場合は(要するに前回使用した時のケース)、取り付けできなくなるというもの。

加えて、材料中央の平面部の加工時にもこの製品の構造上使えません。この点については購入時からわかっていた事ですが。

そんな中、Amazonでまた別のトリマー集塵プレートを発見! 写真を見る限りこちらの製品は、木屑の吸入口がプレート上部についています。これなら平面部でもいけるのでは?

前のやつと同じくリョービの上に京セラの表記。やっぱり何か関係してるんですねこの御両人。

お値段は前の前のヤツより少々高めとはいえ躊躇するほどでもなく。これでトリマー作業が快適になるのであれば安いもの。そんな気持ちで購入してみたのですが、さてさて……

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ジャンクでレスポールJr.(5)

ジャンクパーツから作るレスポールジュニア。前回はピックアップ穴を整形しました。今回はその穴を塞ぐ埋木を作ります。

適当な端材に、以前製作したテンプレートを固定して、トリマーで整形するという作戦です。

材料は我が家にあった集成材の切れ端。トリマービットはベアリング付き10ミリです。

しかしボディに比べて小さな物を加工するため、両面テープでの固定だけではさすがに危険すぎます。なので材料にテンプレートをビスで打ち込みました。ビス穴が残ってしまいますが、裏側なので気にしません。

これをベニヤの台座へ固定するのですが、裏側にビスを刺すと表側にビス穴が残ってしまうので両面テープでいくことにします。なので設置面を増やすため、木材は切り出さずに、一辺を残したまま整形することにしました。(このあたり、写真を撮るのを忘れました)

さらに今回は、以前紹介した新兵器・トリマー集塵プレートが出動です! 集塵機がわりの掃除機に、ホースで繋ぎます。ホースは専用ものも売っているのですが、洗濯機用排水ホースが安くて便利ということだったので、試しにAmazonで購入。なるほどサイズはなかなかいい感じです。

トリマーに装着した集塵プレート。排水ホースの口がピッタリ無加工で固定できました。
こちら集塵機がわりの掃除機側。少し隙間があるのでテープで補強。

トリマーの先端の長さも慎重に調節したら、ゴーグル&マスクを装着! いざ作業開始!

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失敗譚

今年に入って、ほぼ週一回の更新を続けてきた当ブログですが、ここへきてネタ切れです。

というわけで今回は、過去に失敗した事例なんぞをここに晒してみようかと思い立った次第。

「失敗なんていつもしてるじゃないか」

その通りですが、実はここに書きたくないような恥ずかしい失敗というのもあるわけでして。自身への戒めもこめてここに記します。少し大げさですね。

現在進行中のジャンクパーツから作るレスポールジュニアのピックアップザグリを埋め作業。今回は「シンプルな形に穴を整形して埋める」という手段でやっておりますが、実は当初別の方法を試しました。奴凧のような形の埋木をそのまま作ろうとしたのです。

方法としてはまず、ザグリの上に適当な紙をあて鉛筆をグシャグシャやってトレース。それを切り取って木片に貼り付け、ボール盤を使って垂直にズガガガと無数に穴を開け切り抜いてゆく、というものです。

やはりキモとしては『厚さ3センチ以上ある木片の側面を、いかに垂直整形できるか?』につきるわけでして。垂直といえばボール盤。細いドリルを少しずつズラして穴をあけてゆけば、そこそこの精度で垂直整形ができるはずです。いわゆるフライス盤のような使い方です。こうして聞くと、何かうまくいきそうな気がしませんか?

しかし実際にやってみると、細いドリルでは、一度開けた穴からほんの少しずらして穴を開けようとしても、刃先が曲がって隣りの穴にいってしまうという事が判明。結局、ほとんどヤスリでゼロから整形しなくてはならず、精度もクソもないものが出来上がったという次第です。

反省点としては、ボール盤で細いドリルを使う場合、負担をかけすぎてはいけないという事。今回は大丈夫でしたが、折れてしまう事も考えられます。

というわけで、いつにも増して、有益な情報が一切ない書き込みとなりました。ごめんなさい。

もしも再トライする時は、元の木片をもっと大きなものにして、もう少し太いドリルも併用すると、うまくゆくのでは? と考え中です。結果はまたその時にということで。

 

 

ジャンクでレスポールJr.(4)

ジャンクパーツから作るレスポールジュニア。ピックアップのザグリを埋める作業の続きです。前回作ったテンプレートを使って、複雑な形の穴をシンプルなものに加工します。

まず、ピックアップの高さ調整用ネジの出っ張り用の穴を埋めておきます。埋まってしまえば見えなくなるのですが、このままというのも何あれなので一応埋めます。現物合わせで割とテキトーにやりました。

ピックアップの出っ張りようの小さな穴を埋めた状態です。 配線用の穴も一応埋めました。
慎重に場所を決めたら両面テープで固定します。

そしていよいよザグリを加工します。テンプレートを両面テープでガッチリ固定したら、トリマーでギュイイイン!

うっ……!

うぬぬ。失敗……。

上下2ヶ所、チップしてしまいました……。ううむ。まあ何とか修復はできるでしょう。穴自体はキレイに加工できましたね。

そこそこの厚み(深さ)があったのを、一気にやろうとしたためか、トリマーがプチ暴走。ザグリ周辺を二箇所ほどチップしてしまいました。どうにかリカバーできる程度ではありますが、もう少し慎重にゆくべきでしたね。反省。

埋め材ようのテンプレートで大きさを確認。ちょうどすっぽり入るサイズ。試しに入れてみようかとおも思いましたが、入れたら取り出せなくなりそうなのでやめておきましょう。
テンプレートも大きく損傷してしまいまいました。まあこちらはそんなに難しくないので作り直しましょうか。

短いですが今回はここまで。空いた時間でサッとやろうとすると、こうしたミスをします。焦りや、過信は怪我の元ですね。次回からは初心に帰り気をつけようと思いました。

 

ジャンクでレスポールJr.(3)

ジャンクパーツで作るレスポールジュニアの続きです。ジュニアといえば、やはりP90ピックアップ1発という男らしい(?)仕様が魅力。今回使うボディはフロント&リアにハムバッカー用のザグリ(ピックアップを付けるための穴。キャビティーと呼ぶ事もあります)が空いていますので、それを埋めてゆきます。

ハムバッカー用のザグリは、なかなか複雑な形をしているため、埋めるとなるとちょっと工夫が必要です。調べてみたところ方法はいろいろあるようです。今回は先人たちの教えを踏襲しつつ、自分なりにアレンジした方法でやってみようかと思います。

まずは、ザグリ埋め作業用のテンプレートを作りましょう。現在空いているピックアップの穴よりちょい大きいサイズで長方形を決めます。そして同サイズの長方形をMDF板から切り出します。先に説明しますと、これが後に「ザグリ埋め材用テンプレート」となります。

今回埋める予定のピックアップのザグリ。ハムバッカー用はだいたいこのような形をしています。
切り出したMDF片。今回は厚さ5㎜のMDF板を使いました。

次に、もう少し大きいMDF板を用意します。こちらは「ザグリ穴掘り用テンプレート」となります。この上に先ほどの「埋め材用テンプレート」を置き、さらに別のMDF材で四辺を囲むように両面テープで固定します。

真ん中に置いた「埋め材用テンプレート」を外したら、固定した四辺をガイドにしてトリマーで四角い穴を開けます。まずは「ザグリ穴掘り用テンプレート」ができました。

トリマー出動! 前回同様、またしても刃先の調整に失敗。バリが出てしまいました。
刃先を直してトリマーアゲイン。今度はキレイにできました。つるんとした切断面が気持ちいいですね。

続いて、「埋め用テンプレート」の四隅を「掘り用テンプレート」の四隅の曲線に合うようにヤスリで整形します。

四辺の直線はピッタシですが、このままでは四隅の丸っこい部分が合いません。
四隅を丸く整形。ピッタリはまりました……と、言いたいところですが、ちょいと削り過ぎてしまったようです。後で修正しましょう。

実はこの曲線の精度が結構重要だったりします。曲線のカーブが小さすぎてもハマらないし、大きすぎると隙間が開いてしまう事になるでしょう。などとわかっていつつ、案の定、削り過ぎてしまいました。後で修正しましょう。

はい、というわけで、とりあえす無事に「ザグリ穴掘り用テンプレート」&「ザグリ埋め材用テンプレート」ができました。これらの治具を使って、ボディ側のザグリをシンプルな四角に整形。そして、そこにピッタシ合う木片を切り出して埋める、という段取りです。

次回、早速埋めてゆきましょう。

 

 

ジャンクでレスポールJr.(2)

ジャンクで作るレスポールジュニア。前回ビス穴を埋めたネックをボディに取り付けてみましょう。

ネックをボディにクランプで固定します。この時ネックとボディの中心線を確認して、ピックアップやブリッジとの位置を合わせなくてはならないのですが、今回は「だいたい合っていればよし」としました。ピックアップもブリッジも後で手を加える予定なので。

用意したビスはなぜかインチサイズでしたが、細かい事は気にせずいきましょう。ビスの径を測ると4ミリなので、少し細めの3.5ミリのドリルで下穴を開けます。

用意したビスとワッシャー。このボディのネック接合部はストラトなどのようなプレートではなく、ワッシャーを使うタイプなのです。
ドリル刃に印をつけて、ビスの長さ約40ミリの深さまで掘ります。

穴が空いたら、そのままドライバーでビスを捻じ込みます。そのままビスが打てるように、なるべくビス穴を塞がない位置でクランプしておくと作業しやすいですね。

4本とも捻じ込み完了。新品はきれいですね。あれ? なんか、出っ張り具合がバラバラですね。ボディ背面の塗装を剥がした時、ヤスリがけが均等にできていなかったからでしょうか? 後でどうにかできそうなので細かい事は気にせずいきましょう。

はい、ネックとボディがくっつきました。レスポールキットの時も思いましたが、ボディとネックが繋がると、とたんに「ギターになった!」感がしますね。

外してみた図。前に埋めた8個の穴と、今回のとでは位置が全然違うのが一目瞭然ですね。

さて、ここまでは簡単な工作でした。しかし、ここからは少し難しい工作が待っています。はたしてうまくいくのかどうか…?

ジャンクでレスポールJr.(1)

なかなか完成への道が遠い自作ファイヤーバード。長らくやっているとどうしても「早く何が作り上げたい!」という欲求が。というわけでファイヤーバードも進めつつ、並行してジャンクパーツを使ってギターを組み立てて見ることにしました。

使うのは、以前ヒートガンで塗装を剥がしたレスポールのジャンクパーツ。今回はこれらを使ってレスポールジュニアを作りましょう。

夏頃の写真ですね。メーカー不明のレスポールタイプのボディ。トップ面が平なのでジュニアにぴったり!
こちらはフォトジェニック。レスポールタイプですが、バインディングがないのでこれまたジュニアな感じです。

まずネックに手を入れてゆきます。中古ネックやボディには当然ながら接合するためのビス穴が空いています。しかし、バラバラで入手したパーツ同士の場合、穴の位置が同じとは限りません。というか、ほぼ違っている言ってもいいでょう。

なので、新しい位置に穴を開けるわけですが、その前に古いビス穴を埋めます。もちろん穴位置が全く違えばそんなに問題ないと思うのですが、微妙な違いだとビスが曲がって刺さったり、色々厄介な事になりそうな気がするからです。埋める作業が楽しいというのもありますが。

前のオーナーによって一度ビス穴が開け直されています。しかしどうやら、古い穴はパテで埋めたようですね。せっかくなので全部木材で埋め直しましょう。

作業は簡単。古いビス穴にやや太めの穴を開け、同サイズの円柱の木材で埋めるだけ。使う木材はホームセンターで入手できる丸棒です。

一点だけプチ注意点がありました。レスポールタイプのジョイントの場合、ボディとネックの接合部は「真っ直ぐではない」ということ。よく見るとボディ側のネックポケット(接合部)が斜めになっています。「仕込み角」と呼ばれるものです。

穴に爪楊枝を刺した図。斜めになっています。この角度が仕込み角というやつですね。

この微妙な角度に合わせネックを固定してから、ボール盤で穴を開けてゆきます。まあそんなに厳密じゃなくてもいいと思います。

おおよそ爪楊枝と同じ角度になるようにネックをバイスで固定。
今回は5㎜の穴。パテで埋められていた古いものも含めて全部で8箇所の穴を開けましょう。

無事に穴が空いたら、適当な長さに切った丸棒を差してゆくのですが……5ミリのドリルで空けた穴に、なぜか入らない5ミリの丸棒……。こういう時は焦らずに丸棒を少しだけ細く加工します。

近所のホームセンターにある5㎜の丸棒はほんの少し太め。そのままでは入らないので、ヤスリで削ります。横着してボール盤でズシャー!

なんとか丸棒が入るようになったら、タイトボンドを注入して、グイと差し込んで、木片でガツンガツン! と叩き込みます。で、丸一日放置してから、先っちょを切ります。後は表面を整えればオッケーです。特に失敗もなく楽しい作業でした!