ジャンクでレスポールJr.(5)

ジャンクパーツから作るレスポールジュニア。前回はピックアップ穴を整形しました。今回はその穴を塞ぐ埋木を作ります。

適当な端材に、以前製作したテンプレートを固定して、トリマーで整形するという作戦です。

材料は我が家にあった集成材の切れ端。トリマービットはベアリング付き10ミリです。

しかしボディに比べて小さな物を加工するため、両面テープでの固定だけではさすがに危険すぎます。なので材料にテンプレートをビスで打ち込みました。ビス穴が残ってしまいますが、裏側なので気にしません。

これをベニヤの台座へ固定するのですが、裏側にビスを刺すと表側にビス穴が残ってしまうので両面テープでいくことにします。なので設置面を増やすため、木材は切り出さずに、一辺を残したまま整形することにしました。(このあたり、写真を撮るのを忘れました)

さらに今回は、以前紹介した新兵器・トリマー集塵プレートが出動です! 集塵機がわりの掃除機に、ホースで繋ぎます。ホースは専用ものも売っているのですが、洗濯機用排水ホースが安くて便利ということだったので、試しにAmazonで購入。なるほどサイズはなかなかいい感じです。

トリマーに装着した集塵プレート。排水ホースの口がピッタリ無加工で固定できました。
こちら集塵機がわりの掃除機側。少し隙間があるのでテープで補強。

トリマーの先端の長さも慎重に調節したら、ゴーグル&マスクを装着! いざ作業開始!

まずは集塵プレートの効果についてですが、これはいい! あれほど散らばりまくっていた木屑がほとんど出ません! これでトリマー作業が一段と楽しく……などと思ったのも束の間。

うぬぬ……!?

うぬぬ……!?

失敗……。

テンプレートが小さいせいで、トリマーが安定しません。刃先が垂直を保てず、材料を必要以上に削ってしまいました。あんなに頑張って作ったテンプレートまでも損傷……。ピックアップのザグリ埋め、思った以上に手強いですな。

さて、気を取り直してやり直しです。

まずはテンプレートをもう一枚新規に作ります。さすがに2回目ともなると、工作手順も精度も格段にあがっているのが実感できます。

出来るだけ正確な長方形に切り出したMDF板。前回苦戦した角の丸みは、トリマービットと同じ10ミリ経のラミン棒をテンプレートにします。
2回目だけあって効率良く精度も出る削り方ができるようになりました。嬉しいですね。
時には丸棒を押し当てて、直接ヤスリがけしたり。
あっという間に作業完了! 文句なく前回以上にピッタリフィットするものができました。

そんな具合で、驚くほど順調にテンプレートができましたので、改めて埋木の製作です。改善ポイントは次の通り。

1)トリマーへの負担を減らすために前回よりも柔らかそうな材を選びました。

2)前回は、トリマーの刃が台座に当たらないように、木材にゲタを履かせて台座から少し浮かせた状態で固定したのですが、安定性を高めるため、台座に直接固定して、削れてもいいように二重にしました。

3)そして一番重要なポイント。作業時の安定性を高めるため、加工する材料と同じ高さのサポート台を用意。常にトリマーが垂直を維持できるようにしましま。これをやるとトリマー集塵プレートが使えませんが、しかたありません。(あれ? でもそうすると集塵プレートっていつ使うの? 今は考えないでおきましょう)

左が今回整形する材料。右側がサポート台。高さを合わせるため、前回悲しくもオジャンになったテンプレートを重ねて再利用。お前の死は無駄にしないぞ!
これだけでトリマーが格段に安定します。頭のいい人ならもっとすぐ思いつく事なのでしょうね。ははは。
3辺を整形し、ラストの1辺をどうしようかと悩みました。台座の底からビスで固定してしまうのが手っ取り早いのですが、埋木の表側にビフ穴が残ってしまいます。そこで、思いついたのが端材を使って「横からビスで留める」です。たぶんこれが大正解。

万全の準備のもと、前回にも増して慎重に作業をした結果……、

ついに成功!

思った通りの形に埋木を作る事ができました!

10ミリアールの角が美しい直方体。やっとのことで理想の形ができあがりました。

ボディ側のザグリに軽く嵌めてみると、軽く抵抗がありつつも、少し強く押し込めば入りそうな感情。いい感じです!

ボディ側の穴との対比。
すこし差し込んでみたの図。このまま押し込んだら、2度と取り出せなさそう。

というわけで、二週連続失敗記事になる寸前でしたが、どうにか作業を進める事ができました。いつにも増しての苦しい戦いではありましたが、こうした試行錯誤は楽しいですね。

さあどんどん進めましょう!

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