ジャンクでレスポールJr.(2)

ジャンクで作るレスポールジュニア。前回ビス穴を埋めたネックをボディに取り付けてみましょう。

ネックをボディにクランプで固定します。この時ネックとボディの中心線を確認して、ピックアップやブリッジとの位置を合わせなくてはならないのですが、今回は「だいたい合っていればよし」としました。ピックアップもブリッジも後で手を加える予定なので。

用意したビスはなぜかインチサイズでしたが、細かい事は気にせずいきましょう。ビスの径を測ると4ミリなので、少し細めの3.5ミリのドリルで下穴を開けます。

用意したビスとワッシャー。このボディのネック接合部はストラトなどのようなプレートではなく、ワッシャーを使うタイプなのです。
ドリル刃に印をつけて、ビスの長さ約40ミリの深さまで掘ります。

穴が空いたら、そのままドライバーでビスを捻じ込みます。そのままビスが打てるように、なるべくビス穴を塞がない位置でクランプしておくと作業しやすいですね。

4本とも捻じ込み完了。新品はきれいですね。あれ? なんか、出っ張り具合がバラバラですね。ボディ背面の塗装を剥がした時、ヤスリがけが均等にできていなかったからでしょうか? 後でどうにかできそうなので細かい事は気にせずいきましょう。

はい、ネックとボディがくっつきました。レスポールキットの時も思いましたが、ボディとネックが繋がると、とたんに「ギターになった!」感がしますね。

外してみた図。前に埋めた8個の穴と、今回のとでは位置が全然違うのが一目瞭然ですね。

さて、ここまでは簡単な工作でした。しかし、ここからは少し難しい工作が待っています。はたしてうまくいくのかどうか…?

ジャンクでレスポールJr.(1)

なかなか完成への道が遠い自作ファイヤーバード。長らくやっているとどうしても「早く何が作り上げたい!」という欲求が。というわけでファイヤーバードも進めつつ、並行してジャンクパーツを使ってギターを組み立てて見ることにしました。

使うのは、以前ヒートガンで塗装を剥がしたレスポールのジャンクパーツ。今回はこれらを使ってレスポールジュニアを作りましょう。

夏頃の写真ですね。メーカー不明のレスポールタイプのボディ。トップ面が平なのでジュニアにぴったり!
こちらはフォトジェニック。レスポールタイプですが、バインディングがないのでこれまたジュニアな感じです。

まずネックに手を入れてゆきます。中古ネックやボディには当然ながら接合するためのビス穴が空いています。しかし、バラバラで入手したパーツ同士の場合、穴の位置が同じとは限りません。というか、ほぼ違っている言ってもいいでょう。

なので、新しい位置に穴を開けるわけですが、その前に古いビス穴を埋めます。もちろん穴位置が全く違えばそんなに問題ないと思うのですが、微妙な違いだとビスが曲がって刺さったり、色々厄介な事になりそうな気がするからです。埋める作業が楽しいというのもありますが。

前のオーナーによって一度ビス穴が開け直されています。しかしどうやら、古い穴はパテで埋めたようですね。せっかくなので全部木材で埋め直しましょう。

作業は簡単。古いビス穴にやや太めの穴を開け、同サイズの円柱の木材で埋めるだけ。使う木材はホームセンターで入手できる丸棒です。

一点だけプチ注意点がありました。レスポールタイプのジョイントの場合、ボディとネックの接合部は「真っ直ぐではない」ということ。よく見るとボディ側のネックポケット(接合部)が斜めになっています。「仕込み角」と呼ばれるものです。

穴に爪楊枝を刺した図。斜めになっています。この角度が仕込み角というやつですね。

この微妙な角度に合わせネックを固定してから、ボール盤で穴を開けてゆきます。まあそんなに厳密じゃなくてもいいと思います。

おおよそ爪楊枝と同じ角度になるようにネックをバイスで固定。
今回は5㎜の穴。パテで埋められていた古いものも含めて全部で8箇所の穴を開けましょう。

無事に穴が空いたら、適当な長さに切った丸棒を差してゆくのですが……5ミリのドリルで空けた穴に、なぜか入らない5ミリの丸棒……。こういう時は焦らずに丸棒を少しだけ細く加工します。

近所のホームセンターにある5㎜の丸棒はほんの少し太め。そのままでは入らないので、ヤスリで削ります。横着してボール盤でズシャー!

なんとか丸棒が入るようになったら、タイトボンドを注入して、グイと差し込んで、木片でガツンガツン! と叩き込みます。で、丸一日放置してから、先っちょを切ります。後は表面を整えればオッケーです。特に失敗もなく楽しい作業でした!

自作ファイヤーバード(13)ネック材追加

工作は、実際に手を動かしている時間よりも頭で考えている時間のほうが長い気がします。

鋭意製作中ファイヤーバード。ここへ来て、作業工程で悩んでしまっております。詳しくはいずれ書くことになるかと思いますが、スルーネックという特徴的な構造のため通常のギターの作業順ではうまくゆかない部分がでてきてしまうのです。

他の皆様の作例などを拝見しても、それについての記述は見つけられず。もしかしたら筆者が正解に気付いていないだけなのかもしれませんが。

とはいえ、いつまでも悩んでいるわけにもゆきません。自分なりの「解決策」を決めて作業再開です。

今回はネック材に追加の短い木材を貼りつけます。ネック材を切り出した時の端材がギリギリ使えました。これがファイヤーバードの中心の出っ張った部分(スルーネックです!とアピールしている部分)になるわけです。(ところがここはネックとは繋がっていないので別パーツである必要がないような気もするのですが、実際どうなんでしょうね?)

長々書きましたが今回の進捗はたったこれだけ…。早く電気カンナを使いたいーーっ!

工作はじめ

あけましておめでとうございます。

今年最初の工作は、木製玩具の修理です。ニンジンの葉っぱの部分が根元からポッキリ。早速直しましょう。

ボール盤で8ミリの穴を開け直し、同じ径の丸棒で繋ぐことにします。

芯に使うのはホームセンターに売っている直径8ミリの丸棒。ラミン棒というやつですな。

接着はおなじみタイトボンド。玩具なので普通の木工用ボンドでも十分かもしれませんが、タイトボンドは最近使う機会が少なく、放っておくとダメになってしまうのでは…と。案の定、キャップ部分がガチガチでした。

プラスチック製の玩具も好きですが、木製のものは、圧倒的に修理がしやすいのがいいですね。(再塗装となると少し難しそうですが)

そんなこんなであっという間に終了。とくに失敗もなく非常に簡単な今年最初の工作でしたが、久しぶりにボール盤を回せたので楽しく作業できました。

今年も何かと忙しくなりそうですが、何とか手を動かす時間を捻出して、このブログも週一くらいで更新したいものです。というわけで本年もどうぞよろしくお願いします。