自作ファイヤーバード(42)ピックガード類

塗装まわりも終わりました自作ファイヤーバード。
次はパネル類を作成ゆきましよう。
作るのはピックガード、トラスロッドカバー、そして裏面のコントロールキャビティの蓋です。

まずスピンドルサンダーを自作します。トリマーもあるし、絶対必要というわけではないのですが…前々から欲しかったんです、スピンドルサンダー。

使用したのは様々な端材、そして以前購入した12V謎モーターです。電源は電圧を調整できる謎DCアダプター。そして金属シャフト、ベアリング、プーリー等。

ドラム部は、ホールソーで木材を繰り抜いた時に出た端材を縦に積み重ねて作りました。軸は六角ボルト。取り外しも固定も簡単の……はずでした。
モーターとの接続はボルトのサイズに合わせたアダプター経由で。
シンプルで良い感じのたたずまい。土台の手前が長いのは作業代に固定しやすくするためです。

設計図らしきものを書かずに、ぶっつけ本番で組み立てる事数時間。何とか動く物が完成! しかし……電源を入れたとたん、ギュインギュインと頭を振り回し大暴走! 使えなくはないのですが……求めていた物と違います。

荒ぶるスピンドルサンダー! うーん。失敗!

失敗の原因は、どうやらドラムの軸にボルトを使用した事が問題だったようです。ボルトであれば通常の金属軸と違いドラムを固定しやすいので便利……と思ったのですが、ボルトの場合はネジ溝があるためどうしても動力軸との連結に、強度および角度の甘さが生じてしまうようです。そうかー、なるほど〜。

サイズが合っていても、ネジ溝があるため固定が甘くなってしまうようです……。

そこで、ドラムの軸を通常の鉄軸に変更。ドラムと軸の固定方法は、グイ! と気合いで押し込むだけ、としました。元々の穴がかなりキツめだったので十分に固定できました。(逆に分解は難しいかもしれません)

改良版! 軸を変更したついでに、モーターからプーリーをはさむことで速度を落としてみました。手前に見える黒いヤツが電圧を調整できる中華製謎DCアダプター。

結果、見事にブレは解消! 見てくれは少々アレですが木材やプラをガンガン削れるスピンドルサンダーが完成しました!

ブレずに綺麗に回転! 成功です!

さらに! うまくいった勢いで、もう一つ、ディスクサンダーも作りました。使用したのは、何かから取り外したモーター。DCアダプターは共有としました。

ファルカタ集成材に丸い罫書きをしたら、隅をカットして円形を目指します。
トリマーを使えばもっと正確な円を切り出せるのですが……セッティングが面倒なんで……。
年に数回使うか使わないかのサークルカッター君で紙やすりを切り出します。

こちら、ほぼ問題なく出来上がったのですが…、少々パワーが足りなかったようで、ディスクの周辺付近に木材を当てると止まってしまいます。とりあえずは使えますが改良が必要なようです。

というわけで早速パネル類を作ってゆきましょう!

目的の形をポリプロピレン透明板に書き写しガイドを作ります。
ガイドを元に大まかに切り出しまして…
スピンドルサンダーで丸みを出してゆきます。うーん楽しい作業!
ピックガードはパール仕様にしてみました。この辺は後から変更するのも簡単なので気楽に決めてます。
コントロールキャビティの蓋です。まずピックガード材を大まかに切り出します。
そしてギュイーン! と角を丸めてゆきます。今回のディスクサンダー、端っこはダメですが、真ん中部分はいい感じで使えます。

というわけで、新たに作ったツール達のおかげで、非常に快適にパネル類を完成させる事ができました。

トラスロッドカバー。本来ここは樹脂素材が一般的なのですが、今回は気まぐれでローズウッドの突板を無塗装で使用してみました。
ピックガードも装着!
コントロールキャビティ蓋。すこーし隙間が空いてますが裏側なのでドンマイ!!

さて次回、ついに完成!?

洗面台の栓

久々の日常篇。
洗面台の『栓』のお話。

実は以前にも壊れた我が家の洗面台の『排水栓』ですが、またもや故障。前回は下部のカゴ状パーツが割れてしまったのですが、今回は頭の部分が根元からモゲてしまいました。

頭部分がボキッとモゲた排水栓。さすがに経年劣化でしょうかね。記録によると、前回壊れて取り換えたのが2023年7月だったので約1年頑張った事になります。

比較的ポピュラーな排水栓なので、サイズさえ間違えなければ、お手軽に購入&取り換え可能です。早速いつものようにAmazonでポチったのですが……ここでふと、ある考えが……。

「この頭パーツ……そもそも外れた方が便利じゃないの?」

そうなんです。頭パーツ外れる事で、下部のカゴ状パーツも分解する事ができ、掃除が格段にしやすくなるのです! もちろん通常の使用にもまったく支障はありません。

分解すると……あら便利! お掃除がらくちん!

というわけで我が家では、新たに購入したものは保管しつつ、壊れた『排水栓』をそのまま使い続けております。ただし……! この場合パーツを配水管に落っことす可能性がありますのでくれぐれもご注意くださいませ!

自作ファイヤーバード(41)クリア塗装&研磨

自作ファイヤーバード。
工程も佳境に入りました。
いよいよクリア塗装に入ります。

使うのは『ラッカースプレー』
こちらもサンディングシーラー同様、『塗る』『乾燥』『研磨』を繰り返してゆきます。1発でうまくいけばそれほど塗り重ねる必要はない(と思う)のですが、筆者は下手くそなのでなかなかうまく吹きつけできません。湿気のせいでブツブツになったり、厚く塗りすぎて垂れてきたり、ホコリがくっついたり、毛がくっついたり……失敗要因が無限に襲いかかります。

当ブログ最初の工作記事(レスポールキット)の時からずっと使っているクリアラッカー。

前回も含め、この下地&塗装という工程。記録を見ると……実に5ヶ月くらいかかっておりました。うへぇ〜! 本業やその他が忙しかったというのもありますが、この工程では『じっくり乾燥』させる事が重要ですので、放置できる時間が長くとれたという意味では忙しい時期で正解だったかも?

ある程度までクリアを重ね「もうこの辺でいいダロ……」という気になったので、研磨に進みます。(この時の妥協が、また後になって響いて来たりします)

研磨は耐水ペーパーに石鹸水をつけて番手を上げてゆきます。
600→800→1000→1500といった具合。

そしてコンパウンド。さらにバフがけ

こちらもレスポールキット製作時から使用していますコンパウンド3兄弟。自動車ボディー用です。

良い感じになってきたのではないでしょうか!?

自作ファイヤーバード(40)下地処理

またしても長らく間が空いてしまいましたが、本ブログのメイン記事『自作ファイヤーバード』。この夏、大きく大きく進展いたしました。まずは下地と、クリア塗装についてご報告してゆこうと思います。

下地は、これまで何度か行った工程と同様に、『との粉』『ウッドシーラー』『サンディングシーラー』というパターンです。改めまして各工程を記録しておきます。

まずは、との粉で『導管』と呼ばれる木材の大きな木目を埋めてゆきます。感覚としてはプラモデルでいう所のパテですね。水で溶いてベチャベチャ塗って、ささっと拭きあげるだけなので、わりとあっという間に作業できてしまいます。

ホームセンターなら大体置いてあるとの粉。メーカーも、色も、何種類かあるのですが、正直あまり違いは感じません。
コンビニ冷やし中華の容器で水に溶き、ウエスでベチャベチャ塗りたくってゆきます。楽しいです。
塗りたくった図。半乾きになったら、新しくウエスなどでふき取ってゆきます。

続いて『ウッドシーラー』。これは、木目に『これ以上あれこれ染み込まないようにする』ための物と筆者は理解しております。例えばですが、ウッドシーラーを塗布せずに着色をしようとしても、木材がどんどん吸い込んでしまいなかなか色が乗らなかったりするのです。との粉で木目をある程度埋めた跡に、もっと細かい隙間を埋める……みたいな感じでしょうか。今回は着色しないのでもしかしたら必要ないのかもしれませんが、スプレーするだけなので一応塗布しました。

使用したウッドシーラーはこちら。アサヒペンの『木部プライマー』という商品です。ウッドシーラーを吹いたとたん、全体にシットリして、たちまちいい感じの質感になります。「おお、お前そんなふうになるんだ」的な。好きな瞬間。

そして『サンディングシーラー』。木材表面を平に仕上げるための工程です。プラモデルで例えるなら『透明な解きパテ』および『サーフェイサー』といったところでしょうか。塗装前の最終工程であり、個人的には最も重要かつ、大変な作業と認識しております。塗って乾かして、ヤスリがけ、さらに塗って乾かして……を繰り返し、求める最終クオリティを目指します。

使ったのはワシンの『ラッカーサンディングシーラー』。ヤクルトみたいな容器で、中身もヤクルトみたいですが、飲んではダメ! これが最終的には透明になります。容器にうつして、ハケで塗りました。
軽く乾いた感じはこんな具合。そう。ヤクルト色から透明になるんです。重ね塗りは大丈夫かと思いますが、研磨するには十分時間を起きます。一晩。できればもっと放置するのがいいかもしれません。

筆者の場合、雑な工作のせいで発生した様々な失敗をここでリカバーするわけです。電気カンナで削りすぎた部分、接着箇所の角にできてしまった微妙な隙間などなど……。ヤスリがけでは処理しきれなかった箇所を修正してゆきます。サンディングシーラーは季節にもよりますが数時間で乾燥しますが、それでも研磨するには一晩放置するのが確実です。全体で2〜3回、失敗の大きな箇所では5〜6回やったように記憶してます。ちなみにヤスリの番手は400と記録にありました。

さあ次はいよいよクリア塗装です!

自作ファイヤーバード(39)サイドポジションマーク

投稿したつもりですっこり忘れておりました。サイドポジションマークの埋込です。
前々からこの作業は楽しそうだなと思っておりましたが、実際とても楽しい工作でした。ともかく簡単。
今回使ったのはタミヤの丸棒。白の2ミリ径です。プラモデルで散々お世話になりましたし、これからもお世話になる予定。

位置を決めたらハンドドリルで穴を開けます。実に簡単。まったく何の問題もなし。今回は全て順調に終了、と思われたのですが…21フレットはボディが邪魔をしてドリルが届かない!

なので、持ち手を外しドリル刃を直接手で回して穴をあけました。ピンバイスの要領ですね。六角軸のドリルビットでよかった!

穴が空いたら早速プラ棒を埋め込みます。接着には『瞬間カラーパテ(黒)』を使いました。これもプラモでよく使うんですが、要するに黒い色のついた瞬間接着剤です。プラ棒を固定できると同時に隙間を目立ちにくくできるというわけですね。今回使ったガイアノーツ製は他の色も出てますウエーブからも同様の製品が出てます

瞬間接着剤というのは『瞬間』といってもものの数秒で固まる!というわけではありません。急いで固まって欲しい時は『硬化促進剤』を使いましょう。こいつをブシュっと吹き付けると、数秒とはいかないまでも1分以内にはカチカチになります。すごく便利!

白なのでもっと目立つかなと思ったのですが、意外と地味でした。プラ棒自体に少し透明感があるせいでしょうか。ボヤッとしてます。3メリ径でもよかったかな?

固まったら飛び出た部分をニッパでブチン!ささっと削ってツライチにします。今回はついでにフレット横の隙間と、ベッドの装飾板を継ぎ足した箇所も瞬間カラーパテで埋めました。さてさてそろそろ塗装の行程に進みましょうかね。

くちばしの先の部分、黒い装飾が割れてしまって、つぎ足したのですが瞬間カラーパテのおかげでこの通りリカバー完了です。

Amazonで試着&購入(&セルフ裾上げ)

またまた久々の投稿ですね。今回は工作ネタではなく、ジーパンの話。です。

最近知ったのですが、何やらAmazonで『Try Before You Buy』なるサービスが開始されています。文字通り「買う前に試すことができる」というprime会員が利用できるサービスです。

返品とどう違うかというと、商品が到着してから7日間は、決済が行われないという点です。その期間に品物を試して、もしも気に入れば購入、そうでなければ返送するという具合。要するにお金が動かないという事。なので気持ち的にはまさに試着する感覚に近いのかもしれません。詳しくはAmazonの解説ページをご参照ください。

Leeのベルボトムです。ブーツを履いて少しでも足を長く見せようって魂胆です。はい。

というわけでものは試し。ジーパンを試着註文してみました。Leeのベルボトム。202です。到着も早かったですし、商品も当たり前ですが新品です。さらに返品用の伝票まで同封されてきました。いたれりつくせり。すごいですねTry Before You Buy

Amazonに限らず洋服の買い物は難しいですよね。筆者も何度と失敗を繰り返してきました。返品できればまだいいのですが、開封直後迂闊にタグを切ってしまい返品できなくなってしまったり。

今回は幸いにもサイズもピッタリ。さらにお値段もなかなかお手頃だったので、7日も待つ事なく購入手続きを完了。いい買い物ができると嬉しいものです。この試着サービス、どんどん利用していこうと思います。

さてさて。ジーパンやズボンをネットで買う場合、自分で裾上げをしなければならないというデメリットがあります。お値段次第では町のお直し屋さんに依頼するという手もあるでしょうが、当ブログは工作ブログ。自分でやってみましょう!

裾上げ。もちろん初めてです。ミシンは、ちょっとだけ使った事がある程度。正直裁縫関係はどうも苦手なのですが…何でも挑戦です。怖がらずいきましょう。

木工などと違って、お裁縫の世界ってこういう目印がつけにくいですよねー。ピシっといきたいんですけどね。なかなかできないんですよね。

まず長さを決めたら、印をつけます。どうせ見えなくなる場所なので、マッキーでズビビ!と線を引きました。

そしてそこから三つ折りにして縫い付ける分(今回は3センチ)を残してジョキジョキ切ります。

生地がもったいないだと? フ…短足の不幸を呪うがいい。

でもってアイロンで折り目をつけます。アイロンも苦手です。電気工具なみに危ないですアイロン。熱い熱い。

そしてミシン登場。使い方DVDを何度も見て頭に叩き込みます。『デニム用の針』とか、『太い下糸』とかを使用すべしとネットには書いてありますが、「ゆっくりやりゃあ大丈夫だろう」とたかを括りノーマル装備で突撃。

あまり使われていない我が家のメカ。

結果は何というか…「たはは」な感じに。糸とか針とかが原因? 多分それ以前のスキルな気がします、はい。まあ初めての裾上げだし。足元なんて誰も見ねーし。解けたら直せばいーし。今回はこれでオッケー!

うおお、曲がってるぅ〜
ぐええ!何じゃこりゃああああ!
うーん。ま、いっか!

自作ファイヤーバード(38)フレット打込み

フレットの打込みです。長らくやってきた自作ファイヤーバード。なかなかハードな工程にさしかかりました。初めてのフレット打込み。さて。

フレットには様々なサイズがあるようで、好みのものを選ぶのが正解だとは思うのですが、正直よくわかりません(そもそも下手なので)。

ずいぶんと前に買ったフレット。ギターワークスさんのものと、ジェスカー社のもの。Gibsonサイズのものと、少し太めのサイズのもの。右端の黒いのはクイキリと呼ばれるニッパーです。

考えてもしかたないので、ここは素直に本家Gibsonで使われている『ミディアムハイ』というサイズでいきましょう。

一袋に24本入っております。制作中のファイヤーバードは22フレットですので、2本余る計算となります。

フレット溝を掘り直し(指板のアール加工で浅くなっているので)、溝を掃除。そしてクイキリと呼ばれるニッパーを使いフレットのサイズをおおまかに整え、両端のフレットタンをカット。早速打っていきましょう。使うのは普通のトンカチです。

ところが…ところが…ところが…

打てども打てどもフレットが入っていきません。力を込めて叩き込む勢いでトンカチを打っても、ピカピカだったフレットの表面が傷ついてゆくだけ。3本のフレットをダメにした上(2本までなら許された)、これ以上やると指板まで傷つけてしまいそうなので一旦ストップ。落ち着こう。

なかなか入らないフレット。1フレット目ごどうにか入った…と思いきや、何か緩くてすぐ抜けそう …。

こういう時は先人の知恵を頼るに限ります。検索検索。なるほど色々と知らなかった事などもあり勉強になりました(フレットは指板のアールよりも少しキツめのアールにしてやる等)。しかし皆さん、さほど苦労する事なく打ち込んでいる様子。一体何がいけないのか

失敗の原因ほ依然わからないままではありますが、アプローチを変えます。ボール盤を使う事にしました。叩き込むのではなく、専用の治具を使いフレットを溝に押し込んでやるという方法です。

新たに購入したフレット挿入用の道具(名前がよくわからない)と、束売りのフレット。YJBパーツ製。35センチのものが20本入ってます。これならいくらでも失敗できます。
名前のよくわからない道具。指板のアールに合わせた先端パーツが3種類はいっています。
こいつをボール盤につけてぐいっと押し込むという寸法です。
棒の部分は分解可能でしたので、こいつ自身をハンマーで叩くなどもできそうです。

結果、驚くほどスンナリ、ガッチリとフレットを固定できました。よかったよかった。

フレットをマスキングで保護。
溝も綺麗にしましょう。
フレットは指板のアールよりも、少しキツめのアールにしてやるのがいいそうです。これは全く知りませんでした。購入したフレットは12インチアールほぼピッタリだったので、少しアールをつけてやりましょう。
フレットのアール加工にはクイキリを使いました。が…あまり上手くできません。専用の工具があるらしいのですが、今回はこのやり方で頑張ってみました。
フレットタングと呼ばれる下(舌?)の部分。左右を3ミリ程カットします。理由は何なのでしょう?よくわかりません。これもクイキリでやったのですが、あんまりキレイにできなかったうえに、端だけアールが緩くなってしまいました。こちらも専用工具があるらしいのですが…。
フレットごとに長さを調整したものを並べます。プラモのパーツ乾燥用の台を使いました。プラモ道具が役に立つと何か嬉しいですね。
ボール盤に固定したの図。ハンドルをおろしてグイッとやります。これを22本やるわけですが、全く苦ではありませんでした。
バッチリ入ったフレット。手で引っ張ってもビクともしません。

失敗の原因は未だわかりません。アールを余分につけなかった事がいけなかったのか? 溝の掘り直しが甘かったのか? 溝のゴミ掃除が足りなかったのか? この辺りは、またの機会に検証してゆきましょう。

次に無事に打ち込まれたフレットの両端を処理します。クイキリでカットした状態では切断面にバリなどがありギターとして弾きにくいどころか大変危険です。ヤスリを使って好みの形に仕上げてゆきます。

ヤスリはいくつか試した結果、ダイヤモンドヤスリがとても気に入りました。先の尖った形状が非常に使いやすかったです。

メーカー忘れましたが、この形状がフレット用になかなかナイスでした。削れ感も筆者的にオッケーな感じ。
テキトーな真っ直ぐな当て木に耐水ペーパー(400〜600位だったかな?)を貼り付けてフレットの高さを調整。

フレットの処理。楽しい工程ではあったのですが、なかなか骨の折れる作業でした。22×2箇所をゴリゴリ削るわけなので。これだけで1日分の体力と気力を使い果たした気がします。

フレットが打ち込まれたファイヤーバードは、まさにギター!って感じになってきた感じですね! さあどんどん進めましょう!!

自作ファイヤーバード(37)配線穴加工リベンジ

自作ファイヤーバード配線穴加工。リベンジです。

前回はボディトップにできるだけ穴を開けたくないという思いから、『コントロールキャビティ』『ピックアップ座グリ』という最短コースの穴を開けようとして壮絶に大失敗をしました。なので今回は素直に『コントロールキャビティ』『中継地点』『ピックアップ座グリ』というルートにします。本家も確かこうなっていたはず。

というわけで中継地点を作ります。ボディトップのピックガード下となる場所にザグリビットで穴を掘ります。

トリマーを使う事も考えたのですが、今回はボール盤でいきました。準備の手間を考えるとこちらの方がお手軽なので。
長いドリルビットを使います。細いのから初めて、適度に太い穴に拡張します。

ピックアップ座グリからの穴は上手くいきました。しかしコントロールキャビティまでは、まだ少し距離がある様子。うーむ。ここは無理をせず中継地点を拡張しますか。

はい。見事に開通しました!

見事開通!バンザーイ!バンザーイ! 写真では見えづらいですが、ブリッジアース用の穴もついでに開通してます。

中継地点は少々かっこ悪い形の穴になりましたが、隠れる部分なのでよしとしましょう。ついでにピックアップ座グリの中も、配線の収まりが良くなるように少し加工しました。

どんどんいきましょう! 次はいよいよ……?

自作ファイヤーバード(36)ナット位置調整

当ブログも何回目かの夏を迎えました。モチベーションがまだ消えていない事に我ながらびっくり。さて自作ファイヤーバード、やっていきましょう。

薄々気づいてはいたのですが、現状のままナットを固定すると指板が厚すぎるため弦高が稼げない事が判明しました。つまりナットを高くしなくてはならないわけです。

対策はシンプル。ゲタを履かせます。ホンジュラスマホガニーの端材を加工してナット下に貼り付けましょう。このためには小さくて薄い板状パーツを切り出す必要があります。

小さくて薄いパーツ。一発で切り出すのは至難の技ですので、そこそこサイズの物を切り出した後、ヤスリで地道に削ってゆきます。

切り出した木片を作業机に両面テープで固定して、地道にヤスってゆきます。およそ5×6×2ミリが目標。

これまたそこそこサイズになってきたらパーツをギターに仮固定して高さを確認してみましょう。『ブリッジのアンカーを打ち込んで1弦と6弦を軽く張る外してまたヤスリがけ』を繰り返します。

出来上がったゲタをはめたの図
さらにナットを仮固定したの図

さて。これでうまく行くと油断した矢先にトラップが待っていました。『削りすぎた』のです。大きすぎる物は小さくできますが、小さすぎる物は大きくできません。時間と苦労を費やして作った物が無駄になる時のガッカリ感たるや

ここは焦らずに、めげずに、『もう一回』やるしかありません。でも心配ご無用。面倒くさい道を進む旅人に工作の神様はご褒美を用意してくれるのです。『2回目の法則』です。

どんな工程も2回目は、実時間にして10倍、体感時間にして100億倍のスピードで作業できると素人工作学会で実証されています。実際今回も2回目は全く苦労する事なくすんなり出来上がりました。

ラストはお馴染みタイトボンドで接着。翌日無事に固定完了いたしました。

さあ自作ファイヤーバード、この夏どこまでゆけるのか!?

Magic Trackpad用パームレスト

久方ぶりの工作の記録。です。

筆者、あれこれ書くのが本業なんですが、コロナ以降もっぱら『仕事は家で』となりまして。MacBookをより快適にすべく大画面モニターやら外付けキーボードに手を出しました。自作キーボードなんぞも試したりしつつ、最近は(工作仲間born2bmild さんの勧めもあって)PFUのHappy Hacking Keyboardを使用してました。

しかしMacBookに慣れた身としては、キーの下にトラックパッドがないのは不便だなぁと思いつつ、MacBookとHappy Hackingを行ったり来たり。そんな折、AmazonのセールでMagic Trackpadを発見。試してみるべく購入しました。

最初に手にしたMacがそうだったので、以降ずっと英語配列派。何だかカッコイイし。しかしhappy hacking keyboardの英語配列はカーソルキーがちょいと使いずらい…という理由も。

Magic Trackpadとは、Appleが出している外付けトラックパッド。MacBookなどのトラックパッドを単体にしてちょいと大きくした感じの製品です。これをHappy Hackingの手前に置けばMacBookと同様の使い方ができるはず。

難点としては先述のようにサイズがデカいので手のひらに干渉してしまう事。これについては諸先輩のみなさんはパームレストで解決されている様子。しかし探してみても、なかなかコレ!といったパームレストは見当たらず…。

そういう時は作る、です。というか、パームレスト自作の前提で購入したんです。実は。

はたしてどんな設計がベストなのか…。ものは試し。作ってみて、使ってみて、考えてゆきましょう。

横幅を揃えた厚さ約11ミリの集成材を置いてみた図。

材料はファルカタ集成材。軽くて柔らかいので試作品をサクッと作るのにもってこい。我が家に端材が沢山あったのというのが一番の理由です。

デザインは至ってシンプル。真ん中部分を四角く凹まして、そこにMagic Trackpadが収まるというもの。

当初、ガイドを四角く固定してトリマーで…と軽く考えていたのですが、Magic Trackpad本体を観察して、ある事に気づきました。角の丸みが意外と大きい…。測ってみると直径約17ミリ…。17ミリ?  お主さてはインチの者だな…!? 手持ちのトリマービットはほぼ全部10ミリ。

というわけでテンプレートから自作する事に。非常に面倒臭いんですが、それが工作というもの…! とはいえ17ミリのドリルはなかったので角の丸みは18ミリでいきます。

18ミリで角に穴を開けた図。すでに微妙にズレてるけどドンマイ。
ジグソーで内側をババっとカットしたら、あとはトリマーで仕上げます。トリマーの為のテンプレートをトリマーで…いつもの事です。
出来上がったテンプレート。角の丸みが歪な箇所もあるけどドンマイ。
深さ調整の関係で上に材を重ねているので写真では見えませんが、下にテンプレートが固定されてます。
ヤスリでジャジャっと面取り。素材が柔らかいとこういうのも早いです。塗装は…とりあえずいらないかな?

久しぶりのトリマー作業は楽しくもあり、おっかなくもあり。幸い怪我もせず終える事ができました。しばらく試してみてまたいつか使用感など投稿できればと。

ピッタリすぎたらどうしよう?なんて思ってましたが、なぜか隙間ありあり超余裕な仕上がり。