エアコン掃除リベンジ

さて。再びエアコン掃除の話。

前回は成功とは言いがたい結果でしたが、気を取り直し、再び挑む本格的エアコン掃除。

今回新たに導入したのは畜圧式噴霧器。空気の力で水を噴射する道具なのです。

今回の新兵器・噴霧器。本来は農薬などを捲くためのものらしいです。

前回判明したとおり、エアコン掃除のキモは『すすぎ洗い』です。この噴霧器は、使用するのは水と空気だけなので、気持ち的には『ほぼお金をかけずに』すすぎ洗いする事ができます。

中性洗剤やウエスで徹底的に汚れを浮かせたあとに、この噴霧器で水をブシューっとやって、納得がいくまで洗い流すというわけです。

この噴霧器。使い方は超簡単。容器に水を入れたら、上についているレバーでシュコンシュコンと空気を圧縮。そしてハンドルレバーを握ると……ブシュー! と霧状の水が噴出! 途中、空気圧の減りとともに勢いがなくなってしまいますが、またシュコンシュコンやれば復活します。

結果はなかなかいい感じ。できれば季節代わりなど、こまめにやりたいものです。

 

エアコンの掃除

今回も工作とは関係のないお話です。

今の季節はフル稼働のエアコン。皆さんはどんなふうに掃除してるのでしょう? 筆者の場合、今までは、フィルターや空気の噴出口など手の届く範囲でカビや埃などをふき取るくらいだったのですが、今回は一念発起して中身の掃除にトライしてみました。

試しに市販されているエアコン洗浄剤を使ってみたのですが、結果としては残念ながら全てのカビ汚れをきれいにする事はできないまま、気力が尽きて終了しました。

それでも、ネットで調べたり実際にやってみた事で、エアコン掃除のポイントをいくつか改めて知る事ができました。

まずエアコン掃除とは主に、熱交換機(蛇腹状になったアルミのアレ)と送風ファン(下の方にあるクルクル回る所)のカビや汚れを洗剤で浮かせてから、水などで洗い流すというもの。あれ? 意外と単純。つまり、エアコン内部は水でバシャバシャ洗ってもいいという事です。

とはいっても、室内でジャバジャバやるわけにもいきません。そうなのです。エアコン掃除で1番大事なポイントが、この『水で洗い流す』という工程なのです。

今回使用した市販の洗浄剤には『リンス材』なるものがついてくるのですが(何のことはないただのエタノール)、すぐに空っぽになってしまいまったく足りません。しかたないのでスプレーボトルに入れた水でどうにか洗剤を洗い流しました。しかも僅かにカビ汚れが残ってしまうという結果に。ううむ……。

せめてこれらの重要なパーツだけは分解して個別にジャバジャバと水洗いできるといいのですが、そういう製品をどこかで作ってくれないものでしょうかねぇ?

というわけで、今、リベンジに向けて準備をはじめております。

ギターの塗装を剥がす

油断している間にまたしてもインターバルが空いてしまいました。このままでは今月の投稿がゼロになってしまう……! と慌てての更新です。

製作中のファイヤーバードはひとまず置いておいて、今回はギターの『塗装剥がし』をやってみましょう。

ジャンクパーツを使ってギターを工作する場合、もちろん購入時の塗装を活かすのもアリですが、やっぱり工作好きとしては自分の好きな色で仕上げたいですよね。ジャンク工作をするうえで『塗装剥がし』は必須科目といえるかもしれません。

今回塗装を剥がすのは、リサイクルショップで買ったレスポールタイプのボディ。メーカーは不明です。

ムラサキ色がかっちょいレスポールです。ネックはボルトオンタイプ。なんか指紋がきたなくてすみません……。

以前、レスポールキット製作時の塗装の回にも書きましたが、ギターの塗装仕上げには大きく『ウレタン仕上げ』と『ラッカー仕上げ』というものがあります。一部を除き市販の製品のギターのほとんどが『ウレタン仕上げ』で、今回のレスポールボディも『ウレタン仕上げ』のようです。

ウレタンの特徴は何と言っても塗膜が頑丈な事です。試しに電動サンダーを使ってヤスってみましたが、トップ面を剥がすのだけで四苦八苦……。ボディ全体を全部剥がすとなると一体何時間かかるかわかりません。さすがウレタン塗装、丈夫で頼もしい! ……と言いたい所ですが、工作して弄りたい者としてはなかなかの強敵というわけです。

しかし世の中には、筆者のように根気や体力が乏しい人間にとってとても便利な道具がありました……! その名も『ヒートガン』

ヒートガン! 何かの武器みたいでかっこいいですね。これは熱風を吹き出す道具で、『ドライヤーの凶暴なやつ』とでも申しましょうか。

このヒートガンから出る熱風をブワ〜! っと当てて塗装面がやわらかくなってから、スクレーバーでガリガリこそげてやると、とても簡単に塗装を剥がすことができました。これが実に楽しい作業で、ベロベロベロ〜! と一気に塗装が剥がれてゆくのはなかなか快感だったりします。

頑張ってサンダーで剥がしたトップ面にも、まだまだ塗装が残っています。サイドもがんばろうとしたのですが、ギブアップ……。
ヒートガンを使えばあっという間。それまでの苦労がウソのようです。

始めのうちは、どのくらいヒートガンを当てればいいのかわからず、ちょっと焦がしてしまったりもしたのですが、コツは掴むまでにそんなに時間はかかりませんでした。(多少焦げてしまってもヤスリで削ればすぐ直りますが、火傷には十分注意しましょう!)

ついでに、同じくジャンクのネックも剥がしてみましょう。こちらは、当ブログでは度々登場の、おなじみフォトジェニックです。

やはり木の色が出てくると、工作意欲がググッと高まりますね! さてさて、こいつはどんな色にしましょうかね?

洗面台の水漏れ

今回は工作ではなく日常編です。洗面台の下から水漏れが発生した! というお話。

我が家の洗面台は、蛇口の部分がジャララ!とシャワーヘッドが引き出せるもので、このタイプは洗面台下の収納にジャララ!のホース部分を収納する桶(?)のようなパーツがありまして、そこに少しずつ溜まった水が溢れる事があります。

ところが今回はそこが原因ではなく、調べたところ、混合栓からホース部分に繋がるパーツから漏れている事が判明しました。

カプラー式逆止弁ソケット。聞いた事のない名前のパーツですが、調べたところ、経年劣化でよく壊れるらしいです。我が家のこいつも、水漏れ箇所をちょこっといじっただけで、樹脂でできたネジ部分があっけなくモゲました。

幸い、アマゾンですぐ購入できて、交換もとても簡単だったので、一日洗面台を使えないという不便を我慢するだけで済みました。

説明書を読むと、こいつは消耗品であるらしく「何年かに一度交換するべし」と書かれています。壊れるとわかっているなら、もっと丈夫な素材で作ってくれたらいいのに……。そしてやがて、交換パーツの製造終了という遠くない未来まで想像できてしまう昨今。

実は今、愛用していた髭剃りでも似たような事態が発生しております。こうしたモヤモヤ、何とかならないものでしょうかねぇ?

自作ファイヤーバード(11)フレット溝その2

五月だというのに夏の暑さ。この投稿の工作をしていたころは、まだ寒かったはずですが、紛らわしいのでその辺は触れずにいきますか。

さて、自作ファイヤーバードの工作。今回はフレット溝を掘ってゆきます。

使用するのはHOSCO社から販売されているフレット溝専用のノコギリです。名前もずばりフレットソー。フレットには様々なサイズがあり、フレットソーの幅にもいくつか種類があります。ところがです。いろいろ調べてみても、自分で使おうとしているフレットにはどのサイズが適しているのかわかりません。仕方ないのでテキトーに0.53ミリという奴を買ってみました。

フレット溝を掘るにはもう一つ、フレットソーガイドというものが必要です。文字通りノコギリがずれないようにするためのガイドです。なくても出来なくはないのですが、ここは大事な工程ですからフリーハンドはちょっと怖いです。

ところがところが。いざ探してみるとこれがベラボーに高い。海外発送なので送料も高い。筆者が見つけたのはスチューマックというアメリカのショップのもので、精度はいいのかもしれませんが、仕組みとしては単純そうです。なので、もう少しお手頃なものが見つかるまでは我慢しましょう。

というわけで今回はフレットソーガイドを急遽手作りする事に。ホームセンターで買ってきたアングル材と、家にあったあり合わせの木材でちゃちゃっと作ります。で、出来上がったのがこちら。

アングルはビス留めしてますが、木材は全部両面テープでの固定! ずいぶんとインスタントな工作ですね。(実はこの時は深夜だったので、あまりうるさい音が出せなかったのです)

木材をクランプで固定したら早速、掘ってゆきます。ギコギコ……。指板に使う木材というのは比較的硬いとされているのですが、やってみるとそんなに硬さは感じません。しかし途中で急にノコギリが動かし辛くなるポイントがあります。おそらく木材に溝が形成された事で僅かに湾曲しようという力が加わるのが原因ではないでしょうか。と言っても、さほどのものでもありません。音楽やラジオを聴きながら、チンタラやっていても、どんどん進んでゆきます。

この時は、まとまった時間がなかったため、数十分の作業×2日ほどで完了しました。感想としましては、フレット溝加工は苦行でも何でもなく、準備を整えて挑めばとても楽しい工作です。むしろ、いくらでもやりたいです。うん、またやろう。

ネットなどで調べるといろいろ情報が出てきて「これはちょっと難しそうだな……」と身構えてしまう事もありますが、実際にやってみると意外に簡単だったりする事もあるのですね。勉強になりました。これからもどんどんいろいろ挑戦してゆきたいものです。

自作ファイヤーバード(10)フレット溝その1

すごい。怒涛の連続投稿です。といっても、溜まっていたネタを書き出しているだけですが。

前回指板の木材に貼り付けた紙をガイドにしてフレット溝を掘ってゆきまきょう。

フレット溝加工。本で読んだり、ネットで調べてみると、そこそこ苦行であるらしいです。そのせいかギターワークスなどのショップでは、既に溝加工が施された指板用木材が販売されています。とても便利そう。しかしその分、お値段もそれなりに割高。高いんだったら自分でやりゃいいじゃん、となる訳ですが、それだけフレット溝加工が面倒くさい大変な工作であるとも言えるわけです。

そんなに大変なの……? 若干の迷いがありましたが、筆者としては「面倒くさい方が楽しい!」というモットーのもと、プレーンな木材を選んだ次第です。プレーンといっても、アイモクさんで買ったそれは、指板に適しただいたいのサイズにカットしてあるので、十分便利な代物です。

さて、まずは紙に書き出したガイドを元にカッター&差金で切り込みを入れてゆきます。印刷でもそうですが、紙に書かれた線には幅があります。自分的にはこの線の幅の中心がジャストになるようにと心がけていますが、なかなか高精度にはゆきません。この辺の正確さがギターの品質を左右するのでしょうね。今回の様に、手作業中心の工作では、どうしたって工程ごとに誤差というものが発生してしまうわけです。こういう遊びをしていると、どんなにお手頃価格の製品であっても、そんな誤差を最小限にして一定の品質を保ち続ける様々な分野の職人さん達を心から尊敬し、憧れてしまうわけです。

22フレットのギターなので、全部で22本の筋を入れ終えました。この作業によって、指板にスプレー糊で貼り付けた紙は役目を終え、各フレットサイズに分断されてパラパラと剥がれてゆきます。お疲れ様でした。

指板にカッターの筋が入ったら、次はいよいよこの線をガイドにしてノコギリで本格的にフレット溝を掘ってゆきます。

自作ファイヤーバード(9)指板その2

前回フレット位置を紙に書き出しました。次はこの紙を指板となる木材に貼り付けて、フレット用の溝を掘ってゆきます。

ここで賢い筆者は思いついたわけです。「せっかく頑張って書き出したんだし、コピーして使えば次も使えて省エネじゃん?」

ミディアムスケール用の指板はギリギリA3サイズでコピーを取る事ができました。コピーって便利。などと思ったその時、ある考えがふと頭をよぎります。「コピーって正確なの?」今まであまり疑問に思った事はなかったのですが、先の方眼紙の件もあり世の中が信じられなくなっていたせいもあり、チェックしてみたところ……ぜ、全然違う! 原本に比べコピーの方が僅かに(全長の1ミリくらい)サイズダウンしているのです。コピー機の個体差とかもあるかもしれませんので一概には言えませんが、やはりコピーも信用してはならないと知りました。勉強になります。

小さくなっていても全体のバランスが合っていればギターとしては問題ないのですが、そんな確証もありません。歪んでいる可能性もあるのです。

結果。頑張って書いた原本を貼り付けるしかないという事に。次はイラストレーターを使おうと思います。

というわけで方眼紙に書いた原本を指板の木材にスプレー糊で貼り付けました。木材はアイモクから購入した指板用のローズウッドです。次はいよいよフレットの溝を掘ってゆきますよ!

自作ファイヤーバード(8)指板その1

更新が滞っておりました。何も工作をしていなかったというわけではなく、ちゃんと色々やっておりました。ブログの更新って大変な根気がいるものなのですね。改めてため息。でも始めたからには、もっともっと頑張りますよ。

さて今回はファイヤーバードの進捗をひとつ。指板の工作です。

あれこれ勉強したフレット位置をリラルサイズで紙に書き出してゆきます。近くのホームセンターで買って来た方眼紙に、例の方法で記してゆきます。(詳しくは過去の投稿をご参照ください)

さてさて、ここでいつものようにトラブル発生です。買って来た方眼紙ですが……何か寸法がオカシイゾ……? さらに垂直であるはずの線も……何かオカシイゾ……? 色々便利かなと思って方眼紙を使ってみたのですが、あまり正確ではないのですね。製品にもよるのかもしれませんが。勉強になりました。

直角三角形を描いてフレット位置を割り出してゆくという例の方法ですが、実際にやってみると、これもなかなか簡単ではない事がわかりました。定規で三角形を描く際に、頂点がほんのわずかズレただけで、結構な感じで値が変わってしまうのです。まあ、当たり前といえば当たり前ですよね。

結局、計算機を使って答え合わせをしながら完成。さて、この段階で間違っているとギターとして成立しなくなってしまうわけですが、自分で使うものですから、あまり神経質にならずに行きましょう。ギターが完成してもし音がアレだった時は指板を剥がして作り直せばいいだけの話ですから。

というわけで次に進みましょう。

フライングV調整その3

さて、フライングVの調整を続けてゆきましょう。機能的な問題はほぼ解決できたので、次は外見ですね。

外見的に気になったのが、フロントピックアップのエスカッションです。まるで狭いスペースに無理に嵌め込んだかのようにグニャリと潰れているのです。しかしビスを外して見ると改造などの痕跡は見られません。はたして出荷状態からこうだったのでしょうか?

というわけで考えた結果、ちょうど試してみたいピックアップがあった事もあり、今回はピックアップをエスカッションごと交換する事にしました。

今回新たにつけるのはケンアームストロングというメーカーのハムバッカーサイズのP90です。P90というとソープバータイプが一般的ですが、ハムバッカー型をこれに付け替えるにはボディのザグリに加工が必要となります。ところがコイツはハムバッカーサイズなので加工なしで、チョイチョイと載せる事ができるというわけです。

ところが……、

思わぬトラブルがここで発生! 何とリアピックアップのエスカッションを固定していたビスの一つが錆びのためネジ山が潰れていたのです! ぎゃああ……。世の中で舐めてしまったビスほど嫌いなものはありません。瞬間接着剤などを使う方法も試しましたがうまくゆきません。はあああ、どうしよう……。

今回はピックアップ交換は諦めようか……という考えも頭をよぎりました。しかし、やりかけの工作を途中で引き返すのも気持ち悪いものです。悩んだ末に強行手段にうって出ます。エスカッションを犠牲にするという方法です。

エスカッションをニッパで分解し、舐めてしまったビスの部分だけ残してグルグル回転させます。結果、無事にビスを外す事ができました!

こうしてピックアップ交換は無事完了! エスカッションのサイズもピッタリと治りました。

当初、錆びたビスもなかなかカッコいいなどと思っていたのですが、このけんこの後、ピックガードなどのビスを一通り交換しました。

今回はその他に、ペグをロック式のものに交換しました。使ったのは以前レスポールキットで使っていたものです。(実はあのレスポールは今、大手術中なのです……まあ、そのお話はまたの機会に)

というわけでライブには無事に間に合いました。しかし本番当日はペダルチューナーの電池が切れるなどのハプニングもあったせいか、チューニングが安定せず、いささかトホホな結果に。何が原因かは現在検証中であります。

しかしやっぱりVはかっこいいです。時間を見てもう少し調整を続けてみようと思います。

フライングV調整その2

さて、引き続きライブに向けてのフライングVの調整です。前回はネックに仕込み角を設けて弦高を直しました。これでとりあえず大きな問題は解決できました。後は時間の許す限り気になるポイントを直してゆきましょう。

次に気になったのがブリッジのアンカーです。本来ブリッジのアンカーとはボディに直接打ち込まれているもの。しかしこのフォトジェニック・フライングVはどうしたことか、片方だけピックガードの上から打ち込まれているのです。

一体なぜ……!?

この方が生産コストが抑えられるのでしょうか? 理由はわかりませんが、このままではボリュームなど電気系をいじるために毎回アンカーを引っこ抜かなくてはなりません。さすがに毎回そんな面倒くさい事はやってられません。それにアンカーがピックガードの上にあるので、その分ブリッジ(の片側)が若干高くなり、弦高を目一杯下げる事ができないのです。

作業としては簡単です。一度ピックガードとアンカーを外して、ピックガードに空いているアンカーの穴の直径を広げてやればいいのです。そうする事でアンカーがボディに刺さったまま、ピックガードを外せるようになるという寸法です。

リーマーを使ってコジコジと穴の径を広げてゆきます。キレイに仕上げたいところですが、今回はスタジオ練習やライブも迫っているので、本当の仕上げはまた今度ということで。

ピンがきてなくてすみません。リーマーを写したつもりでした。リーマーは経の小さい穴を同心円状に拡大できる、とても便利なツールです。

というわけで無事にアンカーがボディぴったりに打ち込むことができました。これで弦高調整の幅も広がり、電気系の改造も格段に楽なりました。

さて次は外見の気になる所に手を加えてゆきましょう。