自作ファイヤーバード(32)ボディのテーパー

ファイヤーバード進捗です。写真などではほとんどわからないのですが、ファイャーバードのボディには実はわずかにテーパーがついています。テーパー。わかりやすく言うとファイャーバードのボディ両サイドは均一な厚みではなく、外側に向かって斜めにすこーしずつ薄くなっているんですね。何やら製造上の失敗をなくすためのアイディアだとか。まあとにかくあれです…

めんどくさい!!!

まあ、工作とは面倒くさいものですよ。というわけで前前回切り出したボディ材を斜めにしてゆく方法ですが、いろいろ考えた結果トリマーでゆくことにしました。まずは余った木材を使ってジグを作ります。

できたのはこちら。ボディ材を囲めるサイズの枠。そしてトリマーの拡張ベースプレートです。おそらく、一回こっきりしか使わないであろうこのジグ。強度も必要ないので後でバラしてまた他の用途に使用できるように軽い端材でザックリ作りました。

わずかに角度をつけた枠(ジグ)にボディ材をセット。後はトリマーを縦横無尽に動かし、表面にわずかな傾斜をつけてゆきます。

両面にテーパーをつけたの図。写真ではあまりわかりませんね…。

さて。テーパーがついたら、前回作業しましたコントロールキャビティを仕上げてゆきましょう。「え?コントロールキャビティ掘るのは今回の作業の後でもよかったんじゃないの?」という疑問もあるかと思います。まあ、どっちでもいいといえばいいんですけどね。ボディ材が均等な厚みの時にやった方が垂直に掘れるので、この順番でやってみました。

削れてしまったキャビティ用の下書きをもう一度書き直しました。

ザグリビットを使い深さを、再調整。その後、ノミを使って空間を作ってゆきます。

できたら、これ用に作ったテンプレートを当てて、トリマーで蓋用の段差を掘ります。

はい。コントロールキャビティ、できました。うん。それっぽいですね! ではまた次回!!!

自作ファイヤーバード(31)コントロールキャビティ

自作ファイヤーバード進捗です。ボディの切り出しが終わったところで、今回はコントロールキャビティを作ってゆきましょう。コントロールキャビティ。ボリュームとか、トーンとかの機械が入っているあの空間のことです。

まずポット等を固定する穴を開けます。現在製作中のファイヤーバード1は、ピックアップが一個ですので、ボリューム&トーンのツマミが1つずつ、そしてアウトプットジャックの計3個。ボール盤でそれぞれの位置に穴をあけます。

左側の上下がボリューム&トーン。左側がアウトプットジャック用の穴です。

続いて裏側を、ザグリ用ビットで拡張してゆきます。あまり一気に深く掘らないように注意しましょう。

ザグリ用のビット、いいですねー。ボール盤との組み合わせが頼りになります。くれぐれも掘りすぎにはご注意を!!!

各穴の拡張が終わったら、同じくザグリビットでそれぞれの間に空間を作ります。それっぽくなってきましたね。このまま、キャビティを整形してゆきたいところですが、ここはぐっと我慢して次の工程に進むとしましょう。理由はまた次回に〜。

自作ファイヤーバード(30)ボディ製作

ぐずぐずしている間にすっかり梅雨に入ってしまいました。さあファイャーバードです。ネックが大分できてきましたので、待ちに待ったボディを作り始めましょう!

その前にネック材の両脇に木材を追加します。少しだけサイズが足りなかったので。今回はセンターと同じウォルナットを3ミリほどの厚さに切り出して貼り付けました。

では早速、ボディ材を切り出して行きましょう。使うのはアイモクさんで購入しましたアフリカンマホガニーであります。ネックの方はホンジュラスマホガニーですが、こちらはアフリカン。できればこちらもホンジュラスでいきたいところなのですが、この手の木材は年々貴重になっておりますのでアイモクさんでも大体売り切れ状態です。しかたありません。というわけで生まれ故郷の違うマホガニーの共演です。

ホンジュラスマホガニーのボディ材です。レスポールなんかを作るのにちょうどいいサイズです。
テンプレートを当ててみると…大分余りますね。スルーネックギターなので当然といえば当然。余った木材は何に使おう?

テンプレートをもとにしてジグゾー&トリマーテーブルで切り出してゆきましょう。

ジグソーテーブルでは、あくまでザックリ。
テンプレートを固定してトリマーテーブルで本番のカーブを削ってゆきます。
トリマービットの長さには限界があるので、向きなどを工夫して削ってゆきます。

はい。どうにか失敗せずに切り出せました。しかしこのままでは少々厚みがありすぎます。既にあるネック材と比べると全体的に1センチくらい薄くする必要があります。(初めから作るものが決まっていればボディ材の厚さについてはアイモクさんで購入する際に無料で調整してもらえるんですけどねー)

ネック材と並べた図。両サイドが厚すぎます。

 

木材の厚みを調整する方法はいろいろありますが、ここは電気カンナにやってもらうことにしました。いまいち使いこなせていない電気カンナ君。少しでも実践練習をしていきましょう。

流石は電気カンナ君、みるみる削れてゆきます。パワーは申し分なし。問題は使う側の腕なんですねー。
最後の部分も電気カンナで…とも思ったのですがなかなか難しそう。というわけで残った部分はノコギリで。全てを同じ道具でやる必要はないのだ!
おお!薄くなった!この調子でもう片方も!

はい。なんとか出来ました。こうして新しいカタチが見えてくると作業が進んだ気がしますねー。ではまた次回!