自作ファイヤーバード(17)トラスロッド封入

あっという間に今年も半分終わってしまいました。早く「あのころは大変だったなぁ」と話せる時がきてほしいものですね。

さて。鋭意製作中のファイヤーバード、トラスロッドのフタを作りましょう。

前々回、トラスロッドの溝を掘る際、溝のカーブを端材にトレースしてケガキをしておきました。この線に沿って端材を切り出せばカーブにぴったり合うフタが出来るという寸法です。

トラスロッドの溝はネック材中央のウォールナット部分に掘ったので、フタも同じくウォールナット…とも考えたのですが、後々掘り起こす時が来た場合、分かりやすいようにマホガニーでいくことにしました。

さてこれをどうやって切り出すか? 地道にノコギリでギコギコするのもいいのですが、ここはひとつ新兵器を導入してみましょう。

その名も『ジグソーテーブル』!!

なんの事はないジグソーをひっくり返してテーブルに固定しただけのものです。簡単に出来そう&何だか便利そうなので、そのうち作ってみようと思ってたのです。

早速製作。手持ちの木材でバババッ!っと作ります。

角材や集成材でテーブル的なものを作りまして、
ジグソーのプレートにMDF板を固定。
テーブルの天板に適当に穴を開け、ジグソーを固定すると…
ジグソーテーブルの出来上がり! あら簡単!
試し切り! うむ、なかなかいい感じ!

プレートのシールが剥がれてなかったり、見てくれてがイマイチだったので……ちょっと作り直し。天板がツライチになるようにMDF板を追加。改めてジグソーテーブルの完成です!

後ろはこんな感じ。

早速、トラスロッドのフタを整形してみましょう。ドルルルル…! まずはカーブ面。仕上げは後で手作業でやるので、少し余裕を持って切り出します。

次は材料をトラスロッドの溝と同じく約5ミリの厚さに切り出します。材料を薄く切る、いわゆる「引き割り」というのが結構難しく、実はこれが今回ジグソーテーブルを作った最大の理由だったりします。こちらも余裕を持たせて慎重にいきましょう。

仕上げは手作業でいきます。カンナ&ヤスリでジョリジョリ。時々、溝に入れて具合を確かめながら調整してゆきます。

はいピッタリ…と言いたいところですが、ちょっと削りすぎて、緩いかな…という感じ。まあ大丈夫でしょう!たぶん!

さて……フタもできたので、いよいよいきましょう。

トラスロッドを封入の義!!!

まずはトラスロッドをロウ引きします。フタを閉じる時にロッドにボンドがついて動かなくなってしまうのを防ぐためです。

トラスロッドを溝に入れたら…「元気でいいギターになってね」という想いをこめてフタをタイトボンドで接着!

ありったけのクランプで固定して、24時間以上じっくり寝かせましょう。

頼む………無事にくっついてくれえええ…!!!

長くなりましたので続きは次回に。

自作ファイヤーバード(16)ロッド調整の穴

トラスロッドの溝が掘れましたので、続いてロッドを調整する穴の加工をします。ロッド調整の穴……ちゃんとした呼び名があるとは思うのですが、よくわかりません。まあいいか。

とその前に。ロッドのお尻の方が入る部分の加工を先にしときましょう。こちらも呼び方わかりません。

ロッドのお尻に合わせT字型の溝を掘ります。テンプレートを作りトリマーで加工。実は筆者が購入したロッド、このT部分がちょっと斜めに溶接されていたため、この角度に合わせるのが若干難しかったです。

お尻ができたので頭いきましょう。

さてこちらはどう作るか……。海外のギター製作動画などを見ると、これを作るのにすごく便利なドリルビットがあるみたいなんですが、検索しても見つけられなかったので、手作業でゆくことにしました。普段はフタをして見えなくなる場所なので気軽にいきましょう。

作業は単純。ノミでひたすら削ってゆきます。途中でロッドの収まり具合み試しつつ。

いい感じ、いい感じ。

途中、トラスロッドのナットを回すレンチがきちんと入るかどうかも確認しましょう。

まだちょっとキツイですね。

今回はファイヤーバードなのでトラスロッドのフタが結構大きいから安心ですが、レスポールなどはあまりこの穴が大きくなりすぎないように注意しないといけませんね。

さてだいたいできました。トラスロッドを入れてみましょう。うん。いい感じです。

次回はいよいよトラスロッドを仕込んで溝にフタをします!

 

自作ファイヤーバード(15)トラスロッド溝掘り

自作ファイャーバード、久々の進捗です。今回から数回に分けてネックにトラスロッドを仕込んでゆきます。

トラスロッド?

常に弦に引っ張られているギターのネックは何もしないと曲がってしまいます。いわゆる「ネックが反る」というやつでして、ギターの宿命とも言うべき永遠の問題。これを何とかするために、ネックにはトラスロッドと呼ばれる鉄の棒が入っているのです。

トラスロッドが一体どのようにネックの反りに効果があるかの説明はまたの機会としましょう。とにかくコイツを仕込まない限りギターは楽器として成立しないわけで、ギター作りの中でも非常に重要なイベントなのです。家を建てる時の地鎮祭といったところでしょうか。

トラスロッドといっても種類はいろいろあるようです。お値段もそれほどでもないので(ただの鉄の棒ですから)試しにいろいろ購入してみました。

トラスロッドは本来、鉄の棒を「湾曲」させて仕込む事でネックの反りを直します。湾曲させるわけですから、湾曲した溝を掘らなくてはなりません。湾曲した溝……? いきなり途方に暮れそうになりますが、最近は真っ直ぐな溝を掘るだけで大丈夫なトラスロッドが多いようで、筆者の買っている安物ジャンクギターにもだいたいこのタイプが入っています。要するに手間がかからないというわけですな。

さらには通常、弦に引っ張られてお辞儀をするようにネックが曲がる「準反り」に加え、ネックがそっくり返る「逆反り」にも対応した「両利き」と呼ばれるトラスロッドがありまして、仕込み方も簡単なので当初はこれにしようと計画しておりました。

ところがです。あれこれ調べてみると、オーソドックスな湾曲させるタイプも、それほど難しくなさそうだと判明。急遽、この古典的なトラスロッドを入れる事にしたのであります。初めてのトラスロッド作業なのだから簡単な方法でやればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、なんだか意外に単純で面白そうなんですよ、湾曲させる方法が。

まずは指板の乗る面を平らにします。ここで前回作った木工バイスが活躍します。材料が固定されているとやすりがけも楽しいものです。

そこそこ平面が出たら、トリマー加工用のジグをセットします。ジグはMDF板にトリマーのガイドの幅に合わせてスリットを開けただけの簡単なもの。これをネックの厚みに合わせて湾曲さててビスで固定します。なるほど、これで自然なカーブを作れるわけですな。

準備ができて、何度かリハーサルをしたら、いざ本番! 一気には行かず、ビットの長さを調節し、少しずつ溝を深めてゆきます。

見事に出来上がりました!

しかし……、

むむむ!!??

曲がってる……

お分かりいただけただろうか。

ネック上方、ヘッド側が僅かに……いや、そこそこ左にずれてしまいました。

埋めて彫り直そうかとも考えました。しかし、ズレたとはいえ致命的なレベルではないと信じてこのままゆくことにしました。指板を貼れば見えなくなるし。問題があるとすればトラスロッドの効き具合です。将来、ネックが反ってしまい、ロッドの調節でもカバーできなくなった時は指板を剥がしてトラスロッドの仕込みをやり直せばいいのです。

というわけで、無事に(?)溝掘りが終了したトラスロッド編、続きます。

 

自作ファイヤーバード(14)指板整形

自作ファイヤーバード進捗。今回は指板の整形です。以前、フレット溝を掘った指板材の左右両端を斜めにカットしてゆきます。

まず指板サイズのガイドを作ります。いきなりズバっとノコギリでいって成功する自信がないのと、また次回作る時に楽をするためです。

その前に指板のガイドを作るガイドを作ります。ガイドのためのガイド。なんか変な感じですが、つまりちゃんとした直線が出ている当て木を作るわけです。身の回りにはなかなか「ちゃんとした直線」がないんです。

端材をヤスって、そこそこの直線を出します。この時目安にするのはステンレス定規。これにもう少し厚みがあれば、これをそのまま使えるんですけどね。

これができたら、別の端材に両面テープで貼り付け、これをガイドにしてトリマーでギャーン!と一気に……いきたい所だったのですが、使用した材の厚みが微妙にトリマーの刃の長さより厚かったため、トリマーのガイドを工夫したり、ひっくり返したり、何回かやらなくてはなりませんでした。

指板用ガイドができました。使ったのはホームセンターで売っているパイン集成材です。これがあれば、次に指板を作るときにちょっとだけ楽ができるはず。

ガイドのガイドを剥がして、反対側も同じ要領でいきます。両サイドできたら、ヤスリで整え、指板ガイドの完成です。(実はこれだけで数日かかりました。一日に作業できる時間が限られているのでしかたありませんね)

以前、溝を掘ったまま放ったらかしとなっていた指板を、このガイドの上に両面テープで貼り付けます。上下の位置と中心線がズレないように注意しましょう。

ガイドに両面テープをテキトーに貼って……
中心線を合わせてペタリ。

そしてトリマーで、今度こそ一気にギャギャーン! ……とはやっぱりいかず、僅かにバリのようなものが出てしまいました。トリマービットの刃先の出し具合が足りなかったようです。まあでも大丈夫。ちょっと刃先を伸ばして、もう一回ギャーン!といけば見事に斜めの直線でカットできました。

トリマー一発目。バリ(?)が残ってしまった状態。チョコレートみたいになってますね。
トリマーの刃先を少しだけ長くして再トライ。今度はきれいに削れました!
いいですね。なんかギターを作ってる感じがしてきました。

追記としまして、トリマービットについて少し。今回使ったのは先端にコロ(ベアリング)のついた10㍉のビット。このコロの当たる部分にガイドやテンプレートがくるようにすると、決まったシェイブにトリマーをかける事ができるという便利な物。

ところがこのコロつきビット、ガイドに対して寸分違わず削れる……というわけにはゆきません。コロの径と、トリマービットの刃の径には、ほんの僅かに誤差があるのです。いろいろレビューなどを見る限り、どの製品にも多かれ少なかれ誤差があるようです。まあそりゃそうですよね。

ただ、この誤差。コロに比べて刃の径が大きい場合「ガイドやテンプレートより多目」に削ってしまう事になります。刃が少しでもガイドに乗ってしまうと、ガイドの方も少しだけ削ってしまうのです。筆者の使ったビットも同様の現象がありました。触ってわかる程度にほんの僅かですが。

とまあこんな理由がありまして、ガイドでトリマーを使う際は、なるべくガイドと材のギリギリを攻めたくなるわけです。その結果、前述したようなバリ状の物が残ってしまったりするというお話でした。

いろいろおっかないトリマーですが、慎重に使えばとても便利で頼もしい道具なので、これからもギャンギャン使っていこうと思います。トリマー大好き!

自作ファイヤーバード(13)ネック材追加

工作は、実際に手を動かしている時間よりも頭で考えている時間のほうが長い気がします。

鋭意製作中ファイヤーバード。ここへ来て、作業工程で悩んでしまっております。詳しくはいずれ書くことになるかと思いますが、スルーネックという特徴的な構造のため通常のギターの作業順ではうまくゆかない部分がでてきてしまうのです。

他の皆様の作例などを拝見しても、それについての記述は見つけられず。もしかしたら筆者が正解に気付いていないだけなのかもしれませんが。

とはいえ、いつまでも悩んでいるわけにもゆきません。自分なりの「解決策」を決めて作業再開です。

今回はネック材に追加の短い木材を貼りつけます。ネック材を切り出した時の端材がギリギリ使えました。これがファイヤーバードの中心の出っ張った部分(スルーネックです!とアピールしている部分)になるわけです。(ところがここはネックとは繋がっていないので別パーツである必要がないような気もするのですが、実際どうなんでしょうね?)

長々書きましたが今回の進捗はたったこれだけ…。早く電気カンナを使いたいーーっ!

自作ファイヤーバード(12)ネック粗整形

仕事やら家の事やらでなかなか満たされない工作欲求を少しでもなんとかすべく、空いた時間にちょっとだけ作業しましょう。今日は久しぶりに暖かくなったので、ファイヤーバードのネックを外でヤスリがけ。

当ブログのメイン記事でありながら、なかなか進まない自作ファイヤーバード。久々の更新となりました。

三枚の木材を張り合わせたネックですが、切り出した時の横着さが祟って、継目が見事にガタガタ。今回はこれをザックリと修正してゆきます。

仕上げはなく、あくまで粗い調整なので、基準も何もないまま、勘だけを頼りにノコヤスリでガリガリやってゆきます。

この世の何処かには電気カンナというものがあるらしく、こうした作業はあっという間にできてしまうという噂です。

表側が終わらぬうちにタイムアップ。楽しい時間はあっという間ですね。それでも工作成分を補充できました。

そこそこ平坦な場所は電動サンダーでいけますが、激しい凸凹はノコヤスリが圧倒的にグッドです。

こんな感じで、空いた時間に少しでも作業ができるといいんですけどねぇ。

自作ファイヤーバード(11)フレット溝その2

五月だというのに夏の暑さ。この投稿の工作をしていたころは、まだ寒かったはずですが、紛らわしいのでその辺は触れずにいきますか。

さて、自作ファイヤーバードの工作。今回はフレット溝を掘ってゆきます。

使用するのはHOSCO社から販売されているフレット溝専用のノコギリです。名前もずばりフレットソー。フレットには様々なサイズがあり、フレットソーの幅にもいくつか種類があります。ところがです。いろいろ調べてみても、自分で使おうとしているフレットにはどのサイズが適しているのかわかりません。仕方ないのでテキトーに0.53ミリという奴を買ってみました。

フレット溝を掘るにはもう一つ、フレットソーガイドというものが必要です。文字通りノコギリがずれないようにするためのガイドです。なくても出来なくはないのですが、ここは大事な工程ですからフリーハンドはちょっと怖いです。

ところがところが。いざ探してみるとこれがベラボーに高い。海外発送なので送料も高い。筆者が見つけたのはスチューマックというアメリカのショップのもので、精度はいいのかもしれませんが、仕組みとしては単純そうです。なので、もう少しお手頃なものが見つかるまでは我慢しましょう。

というわけで今回はフレットソーガイドを急遽手作りする事に。ホームセンターで買ってきたアングル材と、家にあったあり合わせの木材でちゃちゃっと作ります。で、出来上がったのがこちら。

アングルはビス留めしてますが、木材は全部両面テープでの固定! ずいぶんとインスタントな工作ですね。(実はこの時は深夜だったので、あまりうるさい音が出せなかったのです)

木材をクランプで固定したら早速、掘ってゆきます。ギコギコ……。指板に使う木材というのは比較的硬いとされているのですが、やってみるとそんなに硬さは感じません。しかし途中で急にノコギリが動かし辛くなるポイントがあります。おそらく木材に溝が形成された事で僅かに湾曲しようという力が加わるのが原因ではないでしょうか。と言っても、さほどのものでもありません。音楽やラジオを聴きながら、チンタラやっていても、どんどん進んでゆきます。

この時は、まとまった時間がなかったため、数十分の作業×2日ほどで完了しました。感想としましては、フレット溝加工は苦行でも何でもなく、準備を整えて挑めばとても楽しい工作です。むしろ、いくらでもやりたいです。うん、またやろう。

ネットなどで調べるといろいろ情報が出てきて「これはちょっと難しそうだな……」と身構えてしまう事もありますが、実際にやってみると意外に簡単だったりする事もあるのですね。勉強になりました。これからもどんどんいろいろ挑戦してゆきたいものです。

自作ファイヤーバード(10)フレット溝その1

すごい。怒涛の連続投稿です。といっても、溜まっていたネタを書き出しているだけですが。

前回指板の木材に貼り付けた紙をガイドにしてフレット溝を掘ってゆきまきょう。

フレット溝加工。本で読んだり、ネットで調べてみると、そこそこ苦行であるらしいです。そのせいかギターワークスなどのショップでは、既に溝加工が施された指板用木材が販売されています。とても便利そう。しかしその分、お値段もそれなりに割高。高いんだったら自分でやりゃいいじゃん、となる訳ですが、それだけフレット溝加工が面倒くさい大変な工作であるとも言えるわけです。

そんなに大変なの……? 若干の迷いがありましたが、筆者としては「面倒くさい方が楽しい!」というモットーのもと、プレーンな木材を選んだ次第です。プレーンといっても、アイモクさんで買ったそれは、指板に適しただいたいのサイズにカットしてあるので、十分便利な代物です。

さて、まずは紙に書き出したガイドを元にカッター&差金で切り込みを入れてゆきます。印刷でもそうですが、紙に書かれた線には幅があります。自分的にはこの線の幅の中心がジャストになるようにと心がけていますが、なかなか高精度にはゆきません。この辺の正確さがギターの品質を左右するのでしょうね。今回の様に、手作業中心の工作では、どうしたって工程ごとに誤差というものが発生してしまうわけです。こういう遊びをしていると、どんなにお手頃価格の製品であっても、そんな誤差を最小限にして一定の品質を保ち続ける様々な分野の職人さん達を心から尊敬し、憧れてしまうわけです。

22フレットのギターなので、全部で22本の筋を入れ終えました。この作業によって、指板にスプレー糊で貼り付けた紙は役目を終え、各フレットサイズに分断されてパラパラと剥がれてゆきます。お疲れ様でした。

指板にカッターの筋が入ったら、次はいよいよこの線をガイドにしてノコギリで本格的にフレット溝を掘ってゆきます。

自作ファイヤーバード(9)指板その2

前回フレット位置を紙に書き出しました。次はこの紙を指板となる木材に貼り付けて、フレット用の溝を掘ってゆきます。

ここで賢い筆者は思いついたわけです。「せっかく頑張って書き出したんだし、コピーして使えば次も使えて省エネじゃん?」

ミディアムスケール用の指板はギリギリA3サイズでコピーを取る事ができました。コピーって便利。などと思ったその時、ある考えがふと頭をよぎります。「コピーって正確なの?」今まであまり疑問に思った事はなかったのですが、先の方眼紙の件もあり世の中が信じられなくなっていたせいもあり、チェックしてみたところ……ぜ、全然違う! 原本に比べコピーの方が僅かに(全長の1ミリくらい)サイズダウンしているのです。コピー機の個体差とかもあるかもしれませんので一概には言えませんが、やはりコピーも信用してはならないと知りました。勉強になります。

小さくなっていても全体のバランスが合っていればギターとしては問題ないのですが、そんな確証もありません。歪んでいる可能性もあるのです。

結果。頑張って書いた原本を貼り付けるしかないという事に。次はイラストレーターを使おうと思います。

というわけで方眼紙に書いた原本を指板の木材にスプレー糊で貼り付けました。木材はアイモクから購入した指板用のローズウッドです。次はいよいよフレットの溝を掘ってゆきますよ!

自作ファイヤーバード(8)指板その1

更新が滞っておりました。何も工作をしていなかったというわけではなく、ちゃんと色々やっておりました。ブログの更新って大変な根気がいるものなのですね。改めてため息。でも始めたからには、もっともっと頑張りますよ。

さて今回はファイヤーバードの進捗をひとつ。指板の工作です。

あれこれ勉強したフレット位置をリラルサイズで紙に書き出してゆきます。近くのホームセンターで買って来た方眼紙に、例の方法で記してゆきます。(詳しくは過去の投稿をご参照ください)

さてさて、ここでいつものようにトラブル発生です。買って来た方眼紙ですが……何か寸法がオカシイゾ……? さらに垂直であるはずの線も……何かオカシイゾ……? 色々便利かなと思って方眼紙を使ってみたのですが、あまり正確ではないのですね。製品にもよるのかもしれませんが。勉強になりました。

直角三角形を描いてフレット位置を割り出してゆくという例の方法ですが、実際にやってみると、これもなかなか簡単ではない事がわかりました。定規で三角形を描く際に、頂点がほんのわずかズレただけで、結構な感じで値が変わってしまうのです。まあ、当たり前といえば当たり前ですよね。

結局、計算機を使って答え合わせをしながら完成。さて、この段階で間違っているとギターとして成立しなくなってしまうわけですが、自分で使うものですから、あまり神経質にならずに行きましょう。ギターが完成してもし音がアレだった時は指板を剥がして作り直せばいいだけの話ですから。

というわけで次に進みましょう。