自作ファイヤーバード(9)指板その2

前回フレット位置を紙に書き出しました。次はこの紙を指板となる木材に貼り付けて、フレット用の溝を掘ってゆきます。

ここで賢い筆者は思いついたわけです。「せっかく頑張って書き出したんだし、コピーして使えば次も使えて省エネじゃん?」

ミディアムスケール用の指板はギリギリA3サイズでコピーを取る事ができました。コピーって便利。などと思ったその時、ある考えがふと頭をよぎります。「コピーって正確なの?」今まであまり疑問に思った事はなかったのですが、先の方眼紙の件もあり世の中が信じられなくなっていたせいもあり、チェックしてみたところ……ぜ、全然違う! 原本に比べコピーの方が僅かに(全長の1ミリくらい)サイズダウンしているのです。コピー機の個体差とかもあるかもしれませんので一概には言えませんが、やはりコピーも信用してはならないと知りました。勉強になります。

小さくなっていても全体のバランスが合っていればギターとしては問題ないのですが、そんな確証もありません。歪んでいる可能性もあるのです。

結果。頑張って書いた原本を貼り付けるしかないという事に。次はイラストレーターを使おうと思います。

というわけで方眼紙に書いた原本を指板の木材にスプレー糊で貼り付けました。木材はアイモクから購入した指板用のローズウッドです。次はいよいよフレットの溝を掘ってゆきますよ!

自作ファイヤーバード(8)指板その1

更新が滞っておりました。何も工作をしていなかったというわけではなく、ちゃんと色々やっておりました。ブログの更新って大変な根気がいるものなのですね。改めてため息。でも始めたからには、もっともっと頑張りますよ。

さて今回はファイヤーバードの進捗をひとつ。指板の工作です。

あれこれ勉強したフレット位置をリラルサイズで紙に書き出してゆきます。近くのホームセンターで買って来た方眼紙に、例の方法で記してゆきます。(詳しくは過去の投稿をご参照ください)

さてさて、ここでいつものようにトラブル発生です。買って来た方眼紙ですが……何か寸法がオカシイゾ……? さらに垂直であるはずの線も……何かオカシイゾ……? 色々便利かなと思って方眼紙を使ってみたのですが、あまり正確ではないのですね。製品にもよるのかもしれませんが。勉強になりました。

直角三角形を描いてフレット位置を割り出してゆくという例の方法ですが、実際にやってみると、これもなかなか簡単ではない事がわかりました。定規で三角形を描く際に、頂点がほんのわずかズレただけで、結構な感じで値が変わってしまうのです。まあ、当たり前といえば当たり前ですよね。

結局、計算機を使って答え合わせをしながら完成。さて、この段階で間違っているとギターとして成立しなくなってしまうわけですが、自分で使うものですから、あまり神経質にならずに行きましょう。ギターが完成してもし音がアレだった時は指板を剥がして作り直せばいいだけの話ですから。

というわけで次に進みましょう。

フライングV調整その3

さて、フライングVの調整を続けてゆきましょう。機能的な問題はほぼ解決できたので、次は外見ですね。

外見的に気になったのが、フロントピックアップのエスカッションです。まるで狭いスペースに無理に嵌め込んだかのようにグニャリと潰れているのです。しかしビスを外して見ると改造などの痕跡は見られません。はたして出荷状態からこうだったのでしょうか?

というわけで考えた結果、ちょうど試してみたいピックアップがあった事もあり、今回はピックアップをエスカッションごと交換する事にしました。

今回新たにつけるのはケンアームストロングというメーカーのハムバッカーサイズのP90です。P90というとソープバータイプが一般的ですが、ハムバッカー型をこれに付け替えるにはボディのザグリに加工が必要となります。ところがコイツはハムバッカーサイズなので加工なしで、チョイチョイと載せる事ができるというわけです。

ところが……、

思わぬトラブルがここで発生! 何とリアピックアップのエスカッションを固定していたビスの一つが錆びのためネジ山が潰れていたのです! ぎゃああ……。世の中で舐めてしまったビスほど嫌いなものはありません。瞬間接着剤などを使う方法も試しましたがうまくゆきません。はあああ、どうしよう……。

今回はピックアップ交換は諦めようか……という考えも頭をよぎりました。しかし、やりかけの工作を途中で引き返すのも気持ち悪いものです。悩んだ末に強行手段にうって出ます。エスカッションを犠牲にするという方法です。

エスカッションをニッパで分解し、舐めてしまったビスの部分だけ残してグルグル回転させます。結果、無事にビスを外す事ができました!

こうしてピックアップ交換は無事完了! エスカッションのサイズもピッタリと治りました。

当初、錆びたビスもなかなかカッコいいなどと思っていたのですが、このけんこの後、ピックガードなどのビスを一通り交換しました。

今回はその他に、ペグをロック式のものに交換しました。使ったのは以前レスポールキットで使っていたものです。(実はあのレスポールは今、大手術中なのです……まあ、そのお話はまたの機会に)

というわけでライブには無事に間に合いました。しかし本番当日はペダルチューナーの電池が切れるなどのハプニングもあったせいか、チューニングが安定せず、いささかトホホな結果に。何が原因かは現在検証中であります。

しかしやっぱりVはかっこいいです。時間を見てもう少し調整を続けてみようと思います。

フライングV調整その2

さて、引き続きライブに向けてのフライングVの調整です。前回はネックに仕込み角を設けて弦高を直しました。これでとりあえず大きな問題は解決できました。後は時間の許す限り気になるポイントを直してゆきましょう。

次に気になったのがブリッジのアンカーです。本来ブリッジのアンカーとはボディに直接打ち込まれているもの。しかしこのフォトジェニック・フライングVはどうしたことか、片方だけピックガードの上から打ち込まれているのです。

一体なぜ……!?

この方が生産コストが抑えられるのでしょうか? 理由はわかりませんが、このままではボリュームなど電気系をいじるために毎回アンカーを引っこ抜かなくてはなりません。さすがに毎回そんな面倒くさい事はやってられません。それにアンカーがピックガードの上にあるので、その分ブリッジ(の片側)が若干高くなり、弦高を目一杯下げる事ができないのです。

作業としては簡単です。一度ピックガードとアンカーを外して、ピックガードに空いているアンカーの穴の直径を広げてやればいいのです。そうする事でアンカーがボディに刺さったまま、ピックガードを外せるようになるという寸法です。

リーマーを使ってコジコジと穴の径を広げてゆきます。キレイに仕上げたいところですが、今回はスタジオ練習やライブも迫っているので、本当の仕上げはまた今度ということで。

ピンがきてなくてすみません。リーマーを写したつもりでした。リーマーは経の小さい穴を同心円状に拡大できる、とても便利なツールです。

というわけで無事にアンカーがボディぴったりに打ち込むことができました。これで弦高調整の幅も広がり、電気系の改造も格段に楽なりました。

さて次は外見の気になる所に手を加えてゆきましょう。

フライングV調整その1

春は何かと忙しいものですが、今年は新年度の行事にバンドのライブが重なり、ついでに風邪を拗らせてしまうという有様。それでも家人に支えられ、仲間や友人に助けられ、仕事先に迷惑をかけながら、どうにか乗り切ることができました。こんな場所ではありますが、皆様ありがとうございました&ごめんなさい。ぺこり。

そんなこんなですっかり更新が滞っておりましたこのブログですが、ネタは色々溜まっております。どこからまとめたらいいものやら考えましたが、とりあえず一番記憶に新しいネタからいきましょう。

というわけで今回はフライングVの「調整」です。修理ではなく、再生でもなく「調整」です。

と申しますのも、先頃に某フリマでフライングVタイプのジャンクを衝動的に購入して、届いた物を組み立てて弦を張ってアンプに繋いでみたところ割と普通にキレイな音が出たのです。要するに厳密にはジャンクではなかったというわけです。(ちなみにメーカーはお馴染み(?)フォトジェニックです)

フライングVにもいろいろあるのですが、この初期タイプの黄色が一番好きなもので、衝動買いしてしまいました。

そこで今回のライブはこのVを使おうという事になりました。やっぱりこのタイプはライブ栄えしますから。

前のオーナー様によるものでしょうか。かっちょいいステッカーチューンが施されています。よく見るとこれはイエモンのバックステージパスではありませんか!

といっても、現状のままというわけにもゆかず、ちょこちょこ手直しが必要です。

まず一番の問題は弦高が高すぎた事です。弾けない事もないのですが、もう少し低くできると有難いといった具合でした。

しかし既にブリッジサドルは一杯まで低くなっていて、これ以上低くできません。確認したところネックが若干ですが順反りしていました。はたしてこれが原因なのでしょうか?

だとすれば対策はひとつ。トラスロッドカバーを外してトラスロッドを調整してみましょう。早速レンチを差し込んでみたところ……「ん?」何か違和感が……。レンチの先のカチャカチャという感触は一体……? ロッドの調整口をよく見てみると、そこには衝撃の事実が……。何とロッドを締めるナットがユルユル状態なのでした。

まあ……この状態でネックの反りがこの程度というのは、それはそれで有難いのかもしれません。ナットを軽く締めたところ、ちゃんと効いていたので一安心。ここはこのままにしておきましょう。弦高が十分下がるまで締めてしまうと、逆反り状態になってしまいそうだったので。

さて、そうなると次なる対策は「ネックの仕込み角を変える」です。「仕込み角」とは何ぞや?

ギブソン系のギターは、ボディとネックが一直線ではなく、ほんの僅かな山形となるように角度がつけられており(およそ5度)、それによって弦高がちょうどよくなっているのです。

具体的にはどうやるかと申しますと、ネックとボディの接合部に「シム」という薄いパーツを挟んでやるだけです。このシムの厚さによって角度を調整できるというわけです。

これがシムです。ただの薄い紙みたいなものでした。こいつをボディ側の二本のボルトに挟んでやると、仕込み角が発生するというわけです。今回は0.5㎜と0.25㎜の二枚重ねでいきました。

で、実際にシムを仕込んでみたところ、これが大成功。弦高を調整できる十分な余裕ができました。ブリッジを下げれはベタづけまでいけます。凄いです、仕込み角!

ちなみにこの方法、このギターがジョイントネックだったからこそできる技でもあります。本家ギブソンはセットネックですので、こんな事はできませんから。

さて。これで一番の問題がクリアできたわけです。後は、ライブに向けて他の箇所をカスタマイズして行きましょう。楽しい作業の始まり!

……の、はずだったのですが。

続きはまたこの後に。

エピフォンSG修理その4

暖かくなったかと思ったらまた冬のような寒さがやってきたり、春先というのは油断ができませんね。風邪なのか花粉なのか鼻水&頭痛と共存しながら今日も元気に工作ライフを楽しみましょう。

前回は補強材の埋め木を接着しました。まるまる1〜2日置いて幸いにもガッチリと固まりました。当たり前ですが、ヘッド裏から補強材が飛び出しています。もしかしるとこの状態のままにしておくのが強度的には一番ベストかも……などと頭をよぎりますが、弾きにくいですからちゃんと整形しましょう。

まずはカッターでジョリジョリとおおまかに削ってゆきます。今回使ったのは割とどこにでもある太めのオルファのカッターです。鉛筆削りの要領ですね。余談ですが、この手のカッターというのはどちらかというと段ボール工作とか、紙っぽい物を相手にしる時に使うイメージでした。しかし意外に木工でも十分使える事に気付きました。いや、むしろ結構使いやすいです。

おおまかに削り終えたら、ヤスリで整形してゆきましょう。うなじのような微妙なカーブを、なるべく健康な部分を傷つけないように少しずつ整形してゆきましょう。飛び出していた補強材とギターのつなぎ目がだんだんと滑らかになってゆくのは気持ちのいいものですね。

だいぶ滑らかになりました。手に持った時の感触もいい感じです。さらにヤスリをかけて表面を仕上げ、そして塗装……といきたいとこりですが、もう我慢での限界です。弾いて音を出してみたい! ううう……一度、弦を張っちゃいましょう!

はい。張ってみました。このSGは、手元に届いた段階で、幸いにもパーツも全てが揃っていたので、弦さえ張ってしまえばそのまま音が出せます。チューニングをしてみたところ、オクターブ調整もほぼできておりました。前の持ち主様が壊れる寸前まで現役のギターとして使っていらしたのでしょうね。そんな想いを巡らせながらアンプを通してみました。

いいですね。とても弾きやすい。実はSGを触ったのも弾いたのも今回が初めてです。薄くて軽くてとてもしっくり来ます。このボディの薄さ(軽さ)のせいで両手を放すとヘッドに傾いてしまうという、いわゆる『ヘッド落ち』の現象も初めて体験しました。これについては慣れが必要ですね。気をつけてゆこうと思います。

実はこの直後、スタジオ練習の予定があったので、直ったばかりのこのSGを持ってゆきました。電車の中など、直したヘッドがまた「ポキリ」といってしまわないか心配でしたが、とりあえず大丈夫なようです。塗装などもまだですし、完成ではありませんが、音が鳴らせるようになったという事でとりあえず一段落! 次のライブではこれを使ってみようかな? とも考え中です。

エピフォンSG修理その3

ようやく暖かくなってきましたね。夏になって暑くなるまでは外で工作するのも気持ちいいものですが、それはまだちょっと先ですかね。さて本格的な春を待ちつつSGの修理を続けましょう。

前回開けた補強材用の溝に、補強材を作って埋めてゆきます。補強材はメイプルを使います。SGのネックはマホガニーなので、同じ木材を使った方が手術痕が目立たないはずです。しかし先人の方々の作例を見ると、見栄えより強度を優先してマホガニーより固いメイプルを使うのがいいみたいです。

ネック製作用のメイプル材です。ちょこっと切り出します。

切り出したメイプル材を溝のサイズに合わせて整形してゆきます。現物合わせでちょっとずつ削ってゆき埋め木を作ってゆきます。

いつもそうなのですが、1個目を作る時は、もの凄く時間がかかりますが、2個目となると驚くほど簡単に出来てしまいます。やった事あるのと、ないのでは大違い。やはり身を以て経験するのが大事という事なのでしょうか。

のこヤスリで大まかに削り、紙ヤスリで修正を繰り返します。それにしても、のこヤスリでの作業は楽しいですね。

グイグイと溝に押し込んで奥までピッタリ埋まるようになったら埋め木の完成です。これらをタイトボンドで接着し、クランプで固定します。

このまま、また一日放置します。ヘッドの接着の時ほど緊張せず、気楽に作業ができました。全ての作業がこうだといいですね。さて無事にくっついてくれる事を祈りつつ次回に続きます。

 

エピフォンSG修理その2

雨が続いたり寒かったりすると、なかなかやる気が出ません。しかし暖かい季節にしかできない工作というものもありますから、先々のためにも今のうちに出来る事を頑張ろうではありませんか。というわけでヘッドの折れたエピフォンSGの修理を粛々と続けるのであります。

前回タイトボンドで圧着し、丸一日置きました。ドキドキしながらクランプを外し接着箇所を見てみます。流石タイトボンド、見事にガッチリと固定してくれたようです。しかし……

ほんのわずかな隙間が……! どうやら縦方向の位置決めが甘かったようです。クランプの固定に気を取られすぎました。反省。

はたしてこの僅かなズレが強度的にどのくらいの影響を及ぼすことになるかはわかりません。と言っても落胆する必要はありません。またいつか再びヘッドが壊れるような事があれば、また直せばいいのです。おそらくその頃には今よりもっともっと工作の腕も上がっている事でしょう!

と自分に言い聞かせながら工作を続けます。次は今回の接着箇所にさらなる補強工事を施してゆきましょう。二本のスリット溝を掘ってそこに補強材を埋め込みます。

ここで本ブログ初登場! 我が家の最狂メカ・トリマーが出撃です!

トリマー。パワフルで頼もしいヤツではありますが、そのパワーゆえ非常に制御が難しく危険な工具と言えます。正直あまり使いたくありません。しかしコイツでしか出来ない仕事というものがあるわけです。

まずはトリマーのためにガイドを作ります。透明アクリル板にスリットを開けます。このスリットがトリマーの通路となるわけですね。

トリマーにはガイドを使うためのパーツ(刃の根元部分につけるワッカの様なもの)が取り付けられますので、そのサイズに合わせてアクリルにスリットを掘ります。今回は10㎜のアクリル専用ドリルで穴を空けます。そして少しずつ位置を変え同じように穴を空けてゆき、残った出っ張りを削ってやると、幅10㎜のスリットが出来上がりました。

出来上がったアクリルのガイドをヘッド付近に固定して、補強材を埋める溝を掘ります。トリマーはパワーも凄いですが音も凄いです。山奥の1人暮らしでもない限り夜中に使うのはやめておきましょう。

どうにか大きな失敗もなく、二本の溝掘りが終わりました。次回はここに補強材を埋め込んでゆきます。

 

エピフォンSG修理その1

壊れた物を直すのは楽しいですね。前回はピグノーズギターを直しました。というわけでまた別のジャンクギターを修理してみましょう。今回はこちら。エピフォンのSGです。つや消し塗装がイカしてます。ウォームブラウンというものだそうです。

そこそこ使い込まれた感じもありつつ全体はとてもキレイで、パーツ類もそのまますべて揃っております。前の持ち主さんにはすごく大事にされていたのだろうなぁという感じが伝わってきます。ピックアップや他の部品も問題なさそうなこのSG、どの辺がジャンクかと申しますと……、

ガガーン。ヘッドが折れてしまっているのです。見事にポッキリと。ロッドカバーだけでかろうじて繋がっていたという状態です。

というわけで今回はこの折れたヘッドを修理してゆきます。もちろん折れたヘッドの修理など一度もやったことありませんが何事も挑戦あるのみ。がんばっていきましょう。

作業としてはタイトボンドを塗って圧着するという、これまでにも何度か経験のある内容。とはいえここは入念にリハーサルをして慎重にやってゆきます。

タイトボンドをたっぷり塗ってクランプを締めたら、このまま一日安静にしておきます。ガッチリとつながってくれる事を祈りつつ、次回へと続きます。

ピグノーズギター再生その2

通常のギターとしての機能が復活したピグノーズギターです。今回はこれにアンプ回路を内蔵させてゆきます。

アンプ回路なんてどうやって調達すればいいのやら? かつての筆者であれば頭をかしげていたはずですが今は違います。なぜなら以前に作った386アンプの工作がそのまま応用できるからです! やっててよかった386アンプ!(詳しくはミニアンプの工作についての書き込みを参照してください)

とはいえ386アンプで使ったスピーカーと、ピグノーズギターの内蔵スピーカーとでは定格が異なるので(ミニアンプは8Ω、こちらは4Ω)、基盤で作る前に一度、ブレッドボードで回路を組んで実験してみましょう。結果は問題なし! むしろこっちの方がスピーカーがでかいせいか、いい音が鳴っています。

では早速、基盤に回路をハンダ付けです。前回は何度か失敗してやり直しましたが、今回は一発で(ちょっとだけプチ失敗しましたが)うまくいきました。

回路ができたので、ギターに組み込んでゆきましょう。配線はいろいろ考えなくてはなりません。ボリュームポットについているスイッチ回路とどうつなぐか……? やはりここは、ツマミが押し込まれている時は通常のギターモードのみで、ツマミが引っ張られた時にアンプ回路がオンになり、外部出力がオフになると使いやすいですかね。

満員状態のコントロールキャビティー。スイッチ付きポットは場所をとるので、アウトプットジャックと干渉しないように向きを工夫しなくてはなりません。
アウトプットジャックの横にあるのはヘッドホンジャック用の穴です。差し当たり使う予定もないので放置してます。

配線が完了したら、キャビティーの蓋を閉じて完成です。基盤はとくに固定せず、キャビティーの中に転がし状態です。ゲイン用のボリュームポットもキャビティー内にブラリとさせたままなのですが、さすがどこかに固定したいですね。

スピーカーの裏側に転がされた基盤。ゲイン用ポットはどうにかしたい所ですね。製品のピグノーギターはどこにどうやって固定しているのでしょう?

というわけで、空っぽだったジャンク・ピグノーズギターが無事に復活できました。壊れていた物が直るというのは嬉しいものですね!

それにしてもショートスケールのギターは指板が小さいですねー。慣れるまでしばらくかかりそうです。ピグノーギターはさらにボディも抜群にコンパクトです。車で外出した時などの空き時間の練習用にいいかもしれませんね。