レスポール・キット(9)ヘッド突板整形

次はヘッドの突板を作ります。キットには付属していませんが、ギターのヘッドの表面には薄い板(いわゆる突板)が貼ってある場合があります。ギターの作り方を調べていて初めて知ったのですが、はたしてこれが何のための物なのかは正直よくわかりません。ヘッドの強度をあげるため? それともロゴのインレイを埋めやすくするため? どちらにしても今回のキットはヘッドの向きを修正する際に数ミリ薄く削っているので補強の目的で突板を貼ることにしましょう。とか何とか言ってますが実は「やってみたい」というのが本音です。

突板。調べてみるとこれは特にギター製作用語というわけではなく、木材を薄ーくスライスしたものを一般に「突板」というそうです。へぇ〜。本家ギブソンのレスポールの突板には柊(hollywood)が使用されているみたいですが、プラ板だったりする事もあるらしいです。要するに何でもいいのかもしれません。というわけで、手元にある木材を探したのですが、なかなか丁度いいものが見つかりません。そんな時に目に入ったのが100均の木箱!

この木箱、底板が外れてしまいそのまま放置していたのですが、底板の薄さ加減が突板にピッタリ! これで行くことにしましょう。アウトラインをトレースしたら、カットしてゆきます。穴を開けたら、はいできあがり。素材が柔らかいと工作も楽チンですね。

ところどころガビガビとささくれてますが、裏側なので問題ありません(たぶん)。

これをタイトボンドでヘッドに貼り付け、クランプで圧着します。カンペキ!と思ったのですが……一部ほんの僅かに隙間ができてしましました。木材で埋めるにしては本当に細い隙間なので、塗装の際に自然に埋まる事を祈りましょう。

1日経過。無事に突板が接着てきました。こうしてみると、素材の違う板で厚みが増しただけなのに何だか頼もしいですね。さて次はいよいよ塗装ですよ!